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新規食品、伝統食品―EFSAは関係者にガイダンス文書について解説

Novel food, traditional food – EFSA briefs stakeholders on draft guidance documents
15 April 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/160415
EFSAは今週新規及び伝統食品についてのガイダンス文書案を関係者に提示した。EFSAは昨年採択した新規食品についての新しい欧州規則に従い、文書を開発した。
この新しい規則では中央集権的な認可手続きを導入する。EFSAは新規食品の安全性に関する科学的リスク評価を行う予定である。2018年1月から発効するこの規則は、EU以外の国で使用歴のある一種の新規食品である、第三国の伝統食品の届け出制度も導入する。
意見募集
食品・栄養・アレルギーに関する科学パネル(NDA )のメンバーと新規食品についての作業グループのメンバーは意見を述べるために参加者が招待されたブリュッセルでの会議で2つの文書案を提示した。それらの文書は準備方法についてのガイダンスを提供し、新規食品の販売認可と伝統食品の届け出用の関係書類を示す。 
参加者は意見を述べ、2つの文書で提示された多くの科学的側面についての検討事項と説明を求めた。彼らはまたデータの機密性と所有権などの調整問題についての意見も出した。
イムリーな参加
この文書についてのパブリックコメントは4月21日まで募集しており、これは関係者がこの会議で得た知見を意見として提出できることを意味する。
生産的雰囲気
参加者と主催者はこの会議の生産性の高い雰囲気の中で意見を述べた。NDAパネルの副議長で新規食品の作業グループの議長であるHenk van Loveren氏は「この会議は大変価値のあるものだった。この2つのガイダンス文書案の詳細についての議論は建設的で有益である。最終案を明らかに改善する大変素晴らしい重要な提案がなされた。」と述べた。
この会議の参加者は、民間企業、EU加盟国の国家機関、NGOs、教育研究機関、欧州委員会、報道陣の代表者が含まれ、広範にわたっていた。EU以外の関係者としてはラテンアメリカ、アフリカ、アジアの参加者が代表した。
2つの文書案は2016年9月までに最終化され導入される予定である。