食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

India nears putting GM mustard on the table
Priyanka Pulla
Science 27 May 2016:Vol. 352, Issue 6289, pp. 1043
遺伝子組換え食用作物の栽培認可を撤回してから6年、インド政府は再び試みている。しかしGMマスタードは厳しい逆風に出会っている。環境保護主義者は反対し続けているがインドの環境大臣Prakash JavadekarがGM技術に対して扉を開くことを決定した。GM技術は食糧安全保証に役立つ可能性があり、それを拒否することは科学に「ノー」を言うことだと。政府はGM品種の野外試験を認め、GMマスタードについての決定は夏に予想されている。
インドはもう何年もGM綿を栽培しているが食用ではない。2010年に活動家がGMナスの商用栽培阻止に成功した。GMフリーインド同盟のような反対派はGMマスタードが遺伝子を拡散させて何世紀も栽培してきた品種が消失するといった主張をしている。
(何故インドや中国やハワイのように既にGM作物が栽培されて出回っているところで「GMフリー」などと活動できるのか謎)

  • 濃縮サトウキビジュース?単純に砂糖と言ってくれませんか、とFDAは言う

Evaporated Cane Juice? Puh-leeze. Just Call It Sugar, FDA Says
May 26, 2016·2:16 PM ET
http://www.npr.org/sections/thesalt/2016/05/26/479494486/evaporated-cane-juice-puh-leeze-just-call-it-sugar-fda-says
約25年前に出現した、健康そうなイメージを装った企業が特に使ってきた「濃縮サトウキビジュース」という成分名に、FDAが砂糖と言えと言った。
FDAは2009年に「濃縮サトウキビジュース」を使わないよう助言することを提案していた。代わりに「乾燥サトウキビシロップ」を提案していたが何年にも渡る意見聴取の結果、これら全ては「砂糖」と呼ぶよう指示した。
(「濃縮サトウキビジュース」を使っていたのは主にオーガニックとか健康に良いイメージで売ってきた人たちで、彼らの「健康によい」の中身は消費者を騙すことであることがよくわかる事例。)

  • 「1日1回」の日焼け止めは避けること、とWhich?がいう

Stay away from ‘once-a-day’ sun creams, says Which?
27 May 2016
http://www.which.co.uk/news/2016/05/stay-away-from-once-a-day-sun-creams-says-which-443607/
そしてSPF検査に失格した日焼け止めクリームを発表
Which?が有名ブランドの「1日1回」の日焼け止めの宣伝内容を調べ、主張するほどの長時間の保護作用はないことを発見した。
4つの製品のSPFを調べ、6-8時間後には平均74%減少することを発見した。つまりSPFが30の製品ならSPFは8に低下するということである。
(普通にもたないと思うけど)

Class-action lawsuit filed after ovarian cancer linked to baby powder
Posted May 26, 2016 4
http://www.citynews.ca/2016/05/26/class-action-lawsuit-filed-after-ovarian-cancer-linked-to-baby-powder/
トロントの弁護士がベビーパウダーを使ったことに関連する卵巣がんの女性の代理で集団訴訟を開始した。米国でJohnson & Johnsonに対していくつかの賠償金支払い命令が出されたため。生検スライドにタルクが見つかった場合にはベビーパウダーとがんの因果関係が確認されるという。カナダ人女性10人程度が訴訟に参加。
(タルク入り手袋使ってたら・・・)

  • セラノス:訴訟に至る

Theranos: The Lawsuits Have Arrived
Thursday, May 26:
http://ww2.kqed.org/futureofyou/2016/05/26/theranos-from-all-angles/
北カリフォルニアで水曜日に最初の、今日木曜日には二つ目の集団訴訟。二つ目の訴訟ではCasey Jonesという男性が2015年9月に「生殖系の健康」と定期血液検査を受けた。セラノスは指先を刺したほんのちょっとの血液で検査ができると宣伝していてメディアが大々的に宣伝していたのでセラノスの検査を受けることにしたのだが、実際行ってみたら宣伝内容とは大きく異なっていて大量の血を採られた。他の検査機関と同じくらい。そして説明されなかった。裁判では同時にセラノスの詐欺的広告や不正なビジネスのやりかたについても非難する。

Deutsche Welle
Stop the nonsense: homeopathy has no place in medicine
25.05.2016
http://www.dw.com/en/stop-the-nonsense-homeopathy-has-no-place-in-medicine/a-19281851
木曜日に第165回年次ホメオパシー医学会がブレーメンで開催され、500人以上のドクターが参加する。医療の専門家がこんな迷信にまだしがみついているのはスキャンダルである、とDeutsche Welle のFabian Schmidtが言う。
(ドイツのニュース)