食品安全情報blog過去記事

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その他

SMC
Smoking on NZ television – Expert reaction
June 1st, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/06/01/smoking-on-nz-television-expert-reaction/
喫煙を描写したテレビ番組をR指定することを検討すべきだ、と過去10年のスクリーン上での喫煙に変化がないことを示した研究の著者が言う
SMCは以下の専門家のコメントを集めた。
オタゴ大学公衆衛生学部George Thomson准教授
現実的な介入方法のように思える
オタゴ大学公衆衛生学部Nick Wilson准教授
思慮深い提案で、さらに子どもの見る時間のテレビでは全面禁止を検討してもいいだろう

  • プレーン包装規制発表−ニュースから

SMC
Plain packaging regulations revealed – In the news
May 31st, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/05/31/plain-packaging-regulations-revealed-in-the-news/
ニュージーランド政府がタバコのプレーン包装を導入する規制案を発表した。パブリックコメントを募集している。その紹介とそれを伝えるメディア記事へのリンク
(案の写真有り)

  • ミツバチは作物ではない植物を介して「びっくりするような」数の農薬を拾う

Honeybees pick up 'astonishing' number of pesticides via non-crop plants
31-May-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-05/pu-hpu052616.php
Purdue大学の研究は、ミツバチが集める花粉の多くはたとえトウモロコシや大豆が多い地域であっても作物ではない植物からで、そしてその花粉には農業用と住居用の多数の殺虫剤成分が含まれることを示した。インディアナのミツバチの巣の花粉を16週に渡って集めた。花粉は30の植物の科を含み9つのクラスの農薬を含んでいた。ネオニコチノイドも検出されたが最も高濃度だったのはピレスロイドであった。農業用の化合物はほんの一部でしかなかった。また全ての場所の花粉からDEETが検出された。
Nature Communicationsに発表。
(ミツバチが心配なら自宅の蚊駆除用の薬物使用を減らせと言っている。検出されたと言っているだけで巣の健康状態は評価していない、とは言っているが。忌避剤も使うなというのなら人間とミツバチの共存はできないことになるし。)

  • くしゃみが実際どれだけ遠くまで拡散するかを示す鼻水飛散実験

Natureニュース特集
The snot-spattered experiments that show how far sneezes really spread
Corie Lok 31 May 2016
http://www.nature.com/news/the-snot-spattered-experiments-that-show-how-far-sneezes-really-spread-1.19996
数学者Lydia Bourouibaがハイスピード動画を使って咳やくしゃみを解剖する
鼻水の物理学という動画がある
美人なのにこんな研究をしているので'the sneeze lady'というあだ名が付くと警告されたが気にしないという。
(病気の時に働くのは美徳ではなく害悪)

How German politics pushed Roundup into the weeds
By Giulia Paravicini | 5/28/16,
http://www.politico.eu/article/how-german-politics-scuppered-commissions-glyphosate-plan/
ドイツの行き詰まりでモンサントの除草剤が販売できなくなるかもしれない
ドイツ政府の小競り合いで世界で最も良く売れている除草剤が販売できなくなり農家が代替品を求めて慌て、欧州委員会が訴えられるかもしれない。これら全てがグリホサートを巡る騒動の一部で、この除草剤はモンサントが作り農家が作物を植える前に農地をきれいにするために使う。この使用許可が欧州では更新の時期を迎えたが環境団体がIARCの「おそらく」発がん性という言葉をうけて禁止を要求している。その後のWHOの判断で食品中の微量のグリホサートは安全だとしているがNGOの意志は変わらない。しかしEUにとって最大の頭痛の種は最大の加盟国であるドイツの行き詰まりで、ドイツ環境大臣と農業大臣が更新で対立している。ドイツの連立政府は更新を選ぶ政治的コストに耐えられない。既に脆弱な連立が壊れるだろう、とEUの職員が言う。
グリホサートのEUでの認可は6月30日に切れ、欧州委員会は今年初めには15年の更新を提案していた。欧州議会との戦いの後、期間を短くし、ぎりぎりの1-2年にまで至った。しかし加盟国が欧州委員会の案に意見を出す数時間前に、ドイツの環境大臣が彼女の政治的立場を明らかにする声明を発表した。火曜日にドイツ社会民主党のメンバーであるBarbara Hendricksが発表した長い声明は「ノー」から始まる。このことで事態解決への希望は費え、グリホサートが禁止されれば、欧州委員会は企業から数百万ユーロの訴訟をおこされるだろう。
ドイツ農業大臣のキリスト教社会同盟Christian Schmidtは更新に賛成で社会民主党を科学より政治を優先させたと批判している。
ブリュッセルでも事態は良くはない。欧州委員会に打つ手がない。
農薬業界のグリホサート専門委員会は全てのプロセスで政治が優先された、という。この事態は差別的で不均衡で全く正当ではない。適切な時間内にプロセスに従うことができないことはEU規制枠組みの信頼性を失うだけでEUの農業を競争に不利にするだろう。

  • 皮膚がんに使ったハーブレメディで顔が腐って鼻を半分切除した女性

Woman has half her nose cut off after herbal remedy she used for skin cancer ROTTED her face
31 May 2016
http://www.dailymail.co.uk/health/article-3617857/Woman-half-nose-cut-herbal-remedy-used-skin-cancer-ROTTED-face.html
警告:画像有り
女性が鼻に治療可能な皮膚がんができたと診断された。手術の代わりに代替療法をすることに決めてblack salveを使った。それは彼女の鼻を食べ大きな醜いクレーターを残した。彼女は後に鼻の再建手術をした。この話が動画としてアップロードされている。
black salveは1900年代初期から使われている腐食剤である。FDAは偽のがん治療として禁止しようとしている
(時々被害症例が報告されるところを見ると根強く使われている模様。)

  • 「ハイドレーションクリニック」の背後の薬剤師Shadi Kazemeがペプチドとステロイドを盗んだとして訴えられる

Pharmacist behind 'hydration clinics' Shadi Kazeme sued for theft of peptides and steroids
June 1, 2016
http://www.smh.com.au/national/chemist-behind-hydration-clinics-shadi-kazeme-sued-for-theft-of-peptides-and-steroids-20160530-gp7aan.html
モデルやスターを顧客にしてデトックスやエネルギーブーストとしてビタミン点滴を行うiv.me Hydration Clinicの薬剤師Shadi Kazemeが処方薬25万ドル相当を盗んだとして訴えられた。この治療法は医師や保健当局からの厳しい批判に晒されていた。訴えたのは調合薬剤師Nima Alaviで、彼はEssendon薬物疑惑の重要人物である。
iv.me Hydration Clinicはビタミン点滴静注後に女性が入院した後、保健当局によってシドニーオフィスを閉鎖されている。Shadi Kazemeはこの件で専門職を停止されて捜査されている。他のiv.meオフィスはまだ営業中である。

  • 乳製品を避ける女性が心配なレベルに、特に女性

People avoiding dairy has hit worrying levels, especially in women
June 1, 2016
http://www.news.com.au/lifestyle/health/diet/people-avoiding-dairy-has-hit-worrying-levels-especially-in-women/news-story/80ae11ddb13c23cd5351b52ba21dab95
オーストラリア人の6人に1人が乳製品を拒否し、多くは医学的助言を受けることなく避けている
CSIROとアデレード大学の研究によると、お腹の不調を緩和するために避けているようだ。しかし乳糖不耐でも普通はチーズやヨーグルトを食べることはできるし代わりに食べているものに問題があることもある。特に骨粗鬆症リスクの高い女性が避けていることが問題である。医学的理由がないのに食事制限をする人が多いことは大きな懸念材料である。「流行」が影響しているだろう。
(オーストラリアのニュースふたつ。セレブの宣伝にのせられて食事制限をしてビタミン不足になりビタミン注射で元気になるっていうビジネスモデルなんだろうか。時々副作用で入院?)

  • 若者の間にエクスタシーカムバック:EU薬物機関

Ecstasy is making a comeback among the young: EU drug agency
Published Tuesday, May 31, 2016
http://www.ctvnews.ca/health/ecstasy-is-making-a-comeback-among-the-young-eu-drug-agency-1.2924257
オンライン販売と標的を絞ったマーケティングによりMDMAが復活していると薬物の傾向に関する年次報告書が言う。
エクス他紙0は1990年代に違法薬物市場での地位を確立したが品質が悪く異物混入が多かったため減っていた。一部の新しいエクスタシー錠剤は劇的に効果が高く、また販売促進方法がより巧妙になっている。暗闇で光る錠剤にしたりフェスティバルなどの特別なイベント専用に製造したりしている。しかしそれでも最大の違法薬物は大麻である。EUの違法薬物市場は2013年は少なくとも240億ユーロ、大麻は93億ユーロと推定されている。大麻の次がヘロインで57億ユーロ、MDMAは7億ユーロ。

  • 低炭水化物ダイエットが糖尿病コントロールに役立つ、新しい研究が示唆

Low-carb diet helps control diabetes, new study suggests
By Henry Bodkin 31 May 2016
http://www.telegraph.co.uk/news/2016/05/31/low-carb-diet-helps-control-diabetes-new-study-suggests/
低脂肪高炭水化物ダイエットを諦めた8万人以上の人の予備的レビューで、10週間後に彼らの血糖が低下したことを発見した。別の報告では糖尿病の子どもの3/4が病態を管理しているかどうかチェックされていないことを発見した。
PHEの公式助言に反対して低炭水化物食を始めた人たちの研究