食品安全情報blog過去記事

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FDAは一部の小麦粉と小麦粉製品に見つかった少量のピーナッツについて調査している

FDA Investigates Low Levels of Peanut Residue Found in Limited Flour and Flour Products
06/04/2016
http://www.fda.gov/Food/RecallsOutbreaksEmergencies/SafetyAlertsAdvisories/ucm504002.htm
キーポイント
FDAは重症ピーナッツアレルギーのあり消費者は以下のGrain Craft社産のある種の小麦粉を使ったリコール対象製品を避けるよう助言する
・Grain Craft社は問題の小麦粉をリコールしている。FDAは問題の小麦粉を入荷した他社と協力してさらなるリコールが必要かどうか検討している。
・2016年6月3日にHostess社がGrain Craft社の小麦粉を使った製品をリコールした。
何が問題で何が行われているのか?
4月26日にGrain Craft社からFDAに、顧客の検査によりクッキーからピーナツが検出されさらなる検査でそのピーナッツが小麦粉であることがわかったという通知があった。その後Grain Craft社は小麦粉を調べ、さらにピーナッツが見つかった。FDAもサンプルを集め一部の軟質赤色冬小麦粉にピーナッツタンパク質が含まれることを確認した。Grain Craft社は4月30日に軟質赤色冬小麦粉の製造販売を中止した。その後Grain Craft社は顧客企業にリコールを行った。
2016年6月3日にHostess社がGrain Craft社の小麦粉を使った製品をリコールした。Hostess社はピーナッツアレルギーのある子どもがHostess社のドーナッツを食べて急性アレルギー症状を発症したという有害事象報告を2件受け取っている。Hostess社が軟質赤色冬小麦粉を調べたところピーナッツが検出されたとFDAに通知があった。それ以降Hostess社が小麦粉と製品を調べ、他の製品や小麦粉にもピーナッツが検出される事例があることを発見した。
Grain Craft社は小売りはしておらず企業にしか製品を販売していない。一般的にFDAは法によりサプライチェーンのある種の情報を公開することを禁じられている。一方消費者やレポーターが直接Grain Craft社に質問しなければならない。リコール対象製品リストはFDAのウェブサイトで公開され更新する。