食品安全情報blog過去記事

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Silenced crops: The Venezuelan Biotechnology That Could Never Be
By Guido Núñez-Mujica
http://www.siquierotransgenicos.cl/2016/06/15/silenced-crops-the-venezuelan-biotechnology-that-could-never-be/
今あなたが「ベネズエラ」という単語を聞いたら、食料を買おうとして長い列を作っている、惨めで飢えた人々を想像するだろう。しかし2000年にはベネズエラは問題はたくさんあったが中所得国で、希望に溢れた楽観的な国だった。我々の大学の資金は豊富で、教師の給料は良く、我々はバイオテクノロジーのパイオニアだった。
やがてその反知性主義が何百万人もの命を破壊した、暗黒時代の兆候はあった。熱狂的な反GM活動家が遺伝子組換えパパイヤの実験農場を焼き払い、実験をしていた科学者は嫌がらせを受け牢屋に入れられた。私は大学1年生で、これらの活動家がメリダにまき散らした嘘と恐怖と間違った情報キャンペーンに直面した。ナチュロパスや活動家によりあらゆる種類の噂が語られた。パパイヤにはラットの遺伝子が入れられているとか大きくて形の良い野菜はGMだから買ってはならないとか。私の愛するメリダの町はGMOが恐ろしいというポスターで溢れた。私は人々が恐れ、神経質になり、科学者は収監すべきだと考えていたのを覚えている。こうした嘘の主張に誰も反論しなかった。でも私は教授達を責めることができない。私自身新聞に記事を書いたりラジオで話したり努力した。私は若く経験不足であまり大きなことはできなかった。私に賛成の側の人はそれを口にすることで失うものが大きすぎ、口を閉ざした。私には失うものがなかったから世界に反抗できた。そして世界が勝ち、私は他のことに関心を移したがこの問題はいつも心にひっかかっていた。
この物語の科学者の側のバージョンは語られることがない。仕事を迫害され禁止された彼らは沈黙を保っている。我々は彼らの経験を聞くべきだと思う。私自身も知りたい。パパイヤはどうなった?私達はハワイのパパイヤが健康で存続しているのを知っている。
だから私は農家や科学者のドキュメンタリーを作るために資金集めをしている。完全に失われてしまう前に彼らの経験を聞きたい。
以下募金サイトへの案内
ベネズエラはそれなりに豊かだった国が反知性とポピュリズムと政治の混乱で貧困に陥るという珍しい事例。日本がそうならないとは限らないけど)

  • ウサギ啓発週間(英国)

Rabbit Awareness Week
18th - 26th June 2016
http://www.rabbitawarenessweek.co.uk/
ウサギの餌
http://www.rabbitawarenessweek.co.uk/diet/
ウサギは繊維の多い食事に適した消化器系をもっているので主に草や干し草からなる食事が望ましい
http://www.rabbitawarenessweek.co.uk/diet/the-excel-feeding-plan/fresh-greens/
残念ながらニンジンはウサギに良いというのは間違い。ニンジンや果物はデンプンや糖が多く、ウサギには適さないのでほんの少しだけおやつとしてたまに与えるに留めるべき。
与えてはいけない毒草も書いてある

ウサギとレタス(Lactuca virosa)の注意もあって、レタスの茎のところからでる苦いものをレタスオピウムlettuce opiumあるいはラクカリウムlactucariumと呼ぶ。ウサギはダメらしい。
http://www.foocom.net/fs/takou_old/975/
ラクカリウムの有効成分がlactucin とその誘導体lactucopicrin および 11β13-dihydrolactucinではないかと言われているらしい

  • 学校へのファストフードの配達を禁止せよ

Ban fast food deliveries to schools
23 June 2016
https://www.rsph.org.uk/en/about-us/latest-news/press-releases/press-release1.cfm/pid/5574DD50-0BFF-4AB9-9961CC717A1A60CA
RSPHの新しい報告書では学校へのファストフードの配達を禁止するよう求めている。
この報告書では若い人に調査を行って、25%が学校にファストフードの配達を注文したことがあり、半分はスマートホンで注文したことがある。5人中2人は学校から歩いて2分以内のところに不健康な食品を販売している店がある。
そして肥満対策としてファストフードを学校に配達するのを禁止することに50%が賛成する。保護者の3/4(74%)も学校の授業時間内にファストフード店が配達するのは制限すべきであるという意見を支持する。
(生徒の昼食に宅配OKな学校って日本にあるのだろうか?)

  • 日焼け止めの誤表示のせいで子どもが日焼けした

My kid got sunburned because of mislabeled sunscreen
June 22, 2016
http://nypost.com/2016/06/22/my-kid-got-sunburned-because-of-mislabeled-sunscreen/
SPF50と表示されている日焼けどめが実際にはSPFだったとされる製品を購入した親たちがメーカーに対して集団訴訟をおこした。訴状によるとConsumer Reportsが日焼け止め製品の多くが過剰宣伝だという報告を発表した後、Paul Lambrakisは子ども用バナナボートSPF50を購入し、Winston Salemの検査室に送った。検査の結果SPFは12.69であった。彼は企業が疑いをもたない消費者を騙して毎年2500万ドルも販売していると批判している。

  • 高名な神経科学者に他人が遺産を贈る

Natureニュース
Stranger bequeaths fortune to prominent neuroscientist
Alison Abbott 22 June 2016
http://www.nature.com/news/stranger-bequeaths-fortune-to-prominent-neuroscientist-1.20142
Elena Cattaneoは科学の誤用についてたゆみなく反対してきた
イタリアの高名な科学者で議員のElena Cattaneoに、全くの他人が研究のためにと合計150万ユーロに上る遺産を託した。ボローニャの近くの小さな町Molinella の会計士Franco Fioriniが手書きの短い文書を書き、それが6月21日に公になった。Cattaneoは研究費の少なさで悪名高いイタリアの若い科学者のために使う意向。

  • 中国の科学

Nature特集
Science in China
22 June 2016
http://www.nature.com/news/science-in-china-1.20120
(すごい勢いであることは確かなんだが研究の質を見極める必要があって結構めんどくさい。中国だけのせいではないがジャンク論文が多くて。)