食品安全情報blog過去記事

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女性のがんリスクは肥満が長いと増えるかもしれない

Behind the headlines
Women's cancer risk may increase the longer they're obese
Wednesday August 17 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/08August/Pages/Longer-a-woman-is-overweight-the-higher-her-cancer-risk-may-be.aspx
「ダイエットを拒否する太った女性はがんになる可能性が高い」と、不正確で侮辱的な見出しでMail Onlineが言う。報告されている研究は成人期の体重とがんリスクの関連をしらべたものである。研究者らは過体重または肥満で過ごした時期の長さが、肥満の程度と同様にがんリスクに影響しているようであることを発見した。しかし彼らはダイエットしているかどうかは聞いていない。この最新の研究は12年間にわたっていろいろな指標を測定した7万人以上の女性の研究で、18、35、50才時点での自分の体重の推定を使って何年間肥満または過体重だったかを計算している。それから肥満関連がんリスクを計算した。
その結果過体重の10年ごとに肥満関連がんのリスクが7%増加した。最も強く肥満に関連するのは子宮がん(特に内膜がん)で過体重の程度と期間の両方がリスクを増やす。
この研究には限界があるが、生涯を通じて健康体重であることが一部のがんを予防するのに役立つことを示唆する。

IARCニュースでも取り上げている
http://www.iarc.fr/
Duration of Adulthood Overweight, Obesity, and Cancer Risk in the Women’s Health Initiative: A Longitudinal Study from the United States
http://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1002081