食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • エネルギードリンクが増える、イコール飲酒運転が増える、かもしれない

Scienceニュース
More energy drinks may equal more drunk driving
Sep. 30, 2016
http://www.sciencemag.org/news/sifter/more-energy-drinks-may-equal-more-drunk-driving
2010年にFDAが飲料メーカーに対してカフェイン入りアルコール飲料は安全ではないと言った。今や新しい研究がFDAを支持する。1000人の大学生を調べたところ、アルコールの入っていないエネルギードリンクを飲めば飲むほど、ブランドに関係なく、彼らの飲酒運転の可能性が高い。理由は不明と著者らはAlcoholism: Clinical and Experimental Researchに発表された論文に書いているが、カフェインが入っていると酔っぱらっているという認識が減るのではないかと想像している。あるいはエネルギードリンクを飲むような人が飲酒運転をしやすいパーソナリティである可能性もある。

Star fruit toxicity: a cause of both acute kidney injury and chronic kidney disease: a report of two cases.
Abeysekera RA, Wijetunge S, Nanayakkara N, Wazil AW, Ratnatunga NV, Jayalath T, Medagama A.
BMC Res Notes. 2015 Dec 17;8:796.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4683968/
糖尿病ではあるが腎機能は正常な56才の女性が一度に大量のスターフルーツを食べて急性腎障害になった事例と、過去2-3年定期的にスターフルーツを食べていたが短期間に相当数を食べたら慢性腎障害の上に急性腎障害になった60才の糖尿病患者の症例。スリランカ
女性が摂取したのはスターフルーツ6つ分の濃縮ジュース200mLで糖尿病の治療薬としてだった。シュウ酸結晶による尿路閉塞と傷害を認めている。男性は4日間で4つのスターフルーツを摂取。シュウ酸結晶による腎炎

  • 代替療法はインフルエンザの予防接種をしないことと関連

Alternative Treatments Linked to Skipping Flu Shots
By Agata Blaszczak-Boxe, Contributing Writer | October 3, 2016
http://www.livescience.com/56347-alternative-medicine-linked-to-skipping-flu-shots.html
新しい研究によると、何らかの形の代替療法で治療されたことのある子ども達はインフルエンザの予防接種をしない可能性が高い。正確な理由は明確ではないが、補完代替療法をしている人たちは予防接種を薦めないためである可能性がある。一部の代替療法ラクティショナーは予防接種をしないようにとすら主張する。Pediatrics.
Complementary and Alternative Medicine and Influenza Vaccine Uptake in US Children
William K. Bleser, et al.,
http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2016/09/30/peds.2015-4664?sso=1&sso_redirect_count=1&nfstatus=401&nftoken=00000000-0000-0000-0000-000000000000&nfstatusdescription=ERROR%3a+No+local+token

  • グルテンフリー」食品の研究者が改めて国際基準をもとめる

Research of 'gluten-free' food renews call for international standard
October 3 2016
http://www.smh.com.au/business/consumer-affairs/research-of-glutenfree-food-renews-call-for-international-standard-20161003-grtpmb.html
オーストラリアで販売されている「グルテンフリー」輸入食品がオーストラリアの基準を満たさないことから「グルテンフリー」の真の意味を定義する国際基準が必要だとThe Medical Journal of Australiaに発表された論文で研究者が主張する
オーストラリアの基準はグルテンが検出されないこと、でセリアック病団体はそれを支持している。食品業協会はより現実的な20 ppmを求めている