食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 科学者よ、あなたの論文発表成功のうちどのくらいがまぐれ?

Scienceニュース
Hey scientists, how much of your publication success is due to dumb luck?
By John BohannonNov. 3, 2016 ,
http://www.sciencemag.org/news/2016/11/hey-scientists-how-much-your-publication-success-due-dumb-luck
科学者のキャリアの成功や停滞は何が原因?もちろん個人的要因はある:賢い実験をした、協力が上手、仕事のプレゼンに説得力がある、など。しかしまぐれもある。論文が注目されるかどうかには正しい時期に正しい実験をすることが重要である。
Scienceに今日発表された研究では論文の引用回数を決めるのにランダムさが主な役割を果たしているようだと結論した。

Could pot help solve the U.S. opioid epidemic?
By Greg MillerNov. 3, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/11/could-pot-help-solve-us-opioid-epidemic
19世紀半ば、欧州の医師達はインドから入ってきた植物由来の薬に魅了された。大麻はアジアでは長く医薬品として使用されていて、医師達は患者で試したがった。後に王立医師会長になるJohn Russell Reynolds卿が1890年にLancetに大麻について書いている。「インドの大麻はこれまで私が見たほぼ全ての病気に対してとても有効だ」。当時の他の医師同様、Reynoldsは大麻がアヘンベースの鎮痛剤の必要性を減らすことができるのではないかと考えた。それから125年経って、アヘンの有害影響はより明確になり大麻が代用できるのではという考えは加わった。米国での大麻法自由化は研究を可能にした。しかし可能性を証明するのは簡単ではない。
しっかりした研究をする前に非公式な実験がどんどん行われている状況を心配する研究者もいる。今や何百万人もの人が医療用大麻を使える。
以下アメリカでのオピオイド依存の増加と大麻の研究について

  • 食品偽装:記録破り

Food Fraud: A Record Bust
by Berkeley Wellness | November 02, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/food-fraud-record-bust
ニセあるいは質の悪い食品の取引はビッグビジネスで、この世界的現象を止めようという努力が行われている。2016年、世界最大の法の執行機関二つ、国際刑事警察機構Interpolと 欧州警察組織Europolが第5次オプソン計画(opsonは古代ギリシャ語で「食品」)を実施し11000トンと100万リットルのニセ食品や飲料を差し押さえた。
ここにほんの一例を示す。(略)
記録破りは必ずしも食品偽装が悪化していることを意味しない。むしろ参加国が増え調査や認識が高くなったことにもよる。それでもこの活動の背後にある犯罪ネットワークを見つける努力は継続する必要がある。

  • チ・チ・チ・チア:チアシードの健康ベネフィット

Ch-Ch-Ch-Chia: Health Benefits of Chia Seeds
by Berkeley Wellness | November 02, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/ch-ch-ch-chia-health-benefits-chia-seeds
あなたはチアシードについては既によく知っているかもしれない−少なくとも毛皮や髪の毛に模した種を生やしたテラコッタの「チアペット」は1970年代からある。食品や医薬品としても長い使用歴がある。Journal of Food Science and Technologyの2016年のレビューが記述している。(略)
基本
アシードが減量や糖尿病、関節痛その他の病気に効くというのは時期尚早である。いろいろな市販食品が販売されていて自分で調理の際に加えることもできる。
検診は役に立つか?
唾液検査や細胞診などいくつかの検査方法が早期発見できると主張しているが信頼性は証明されていない。歯科医による検診も根拠は乏しい。偽陽性がよくあり不必要な生検につながる。コクランレビューでは一般人には検診は薦めていない。
あなたができること
ベストはタバコを止め飲酒はほどほどに。野菜や果物を多く食べ、口内炎や白斑、首の腫れ、飲み込みにくい、などの症状がいつまでも続くような場合には注意。若い男女はHPVワクチンをしっかりすること。

  • 口腔のがんと男性

Oral Cancer and Men
by Berkeley Wellness | November 03, 2016
http://www.berkeleywellness.com/self-care/preventive-care/article/oral-cancer-and-men
唇、舌、口、のどのがんは男性が女性の2倍である。米国では喫煙者が減ったため実数は減っている。2016年は男性35000例と推定され5年生存率はたった60%である。主要リスク要因はタバコで、特に噛みタバコである