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加工食肉の多い食生活は喘息症状を悪化させる可能性がある

Behind the headlines
Diet rich in processed meat 'may worsen asthma symptoms'
Wednesday December 21 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/12December/Pages/Diet-rich-in-processed-meat-may-worsen-asthma-symptoms.aspx
「ベーコンサンドイッチを定期的に食べると喘息の発作のリスクが倍になる」とThe Sun紙が不必要に警告している。
フランスの研究で、一週間に4単位もしくはそれ以上の加工肉(保存肉)を食べると喘鳴のような症状−しかし、喘息発作ではない−が悪化するかもしれないと示している。喘息発作は、緊急の治療を要する正常な肺機能を突然損なう消耗性のものである。
これは1000人のフランス人(42%が喘息疾患あり)を対象にした研究で、ソーセージ、ハム、乾燥ソーセージを1週間に4度食べると喘息症状を悪化させる証拠を見つけた。
研究者たちは肉を保存するために使われる亜硝酸化合物といわれる化合物が、気道の炎症と関連があるので、それが原因かもしれないと思っている。 肥満による影響もある可能性がある。肥満は身体全体の炎症を増加させると考えられており、肺にも影響するので研究者たちは分析する際この点も踏まえた。
英国の独立専門家は、この研究が十分詳細な食事を調査したのか疑問を持っている。
1種類の食品が症状の原因であることを証明するのは難しい。人の食生活は食品が複雑に混ざり合ってできており、食品は喘息の症状を発症させる可能性に影響を与えることができる要因のたったひとつである。
加工肉は大腸のがんにも関連がある。喘息疾患のある人々にとって健康的な食事は、疾患のない人々にとっても同じように健康的である。つまり、野菜を含む新鮮な食品を多く、糖分、飽和脂肪、及び塩分控えめな食事である。