食品安全情報blog過去記事

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その他

Cleveland Clinic reevaluating alternative medicine offerings amid uproar over vaccine rant
By Casey Ross  January 10, 2017
https://www.statnews.com/2017/01/10/cleveland-clinic-wellness-institute/
週末にWellness Instituteの所長が反ワクチン投稿で引っ込まざるを得なくなった後、クリーブランドクリニックは月曜日に既に数ヶ月前から一部の代替医療の販売を止めるために見直しをしていると発表した。クリニックのEileen Shiel広報官はSTATに対して、病院の管理者はWellness Instituteの扱うものが広がりすぎてクリニックのより広範なミッションである患者に最良の、根拠に基づいた医療を提供するという目標から遠ざかっていると懸念していた、という。Wellness Instituteはホメオパシーキットのような製品を売るのを止め、より一般的な食生活とライフスタイルの改善計画のようなものに向かうだろうとEileen Shielは言う。
Wellness Instituteは物理的に一般的病院とはかけ離れたものだった。滝のある郊外に洞窟のような吹き抜けのある、岩で囲われたプールをもち屋内には植物がたくさんある。Lyndhurstにあるセンターでは中国ハーブ、マインド−ボディコーチング、催眠療法なども行っている。しかし通常医療と最もかけ離れたものとしてホメオパシーとレイキが提供されている。

  • クリーブランドクリニックの反ワクチンPR悪夢は国のワクチンに関する対話のシフトを反映する

Cleveland Clinic's anti-vaccine PR nightmare reflects shift in national conversation on vaccination
By Brie Zeltner, January 10, 2017
http://www.cleveland.com/healthfit/index.ssf/2017/01/reaction_to_the_cleveland_clin.html
10年前、ワクチンについて何かを書くことは蜂の巣を蹴るようなものだった。ワクチンで自閉症になったと信じる声の大きい人たちが群れをなしてやってくるのか確実だった。
3日前、クリーブランドクリニックのWellness Instituteの所長のDr. Daniel Neidesがワクチンで自閉症になるといった趣旨のコラムを書いたところ、速やかなバックラッシュにあった。彼の所属する病院もコラムを否定し、本人も「混乱を招いた」と謝罪することになった。この現象はワクチンに関する意見が反対から賛成にシフトしたことを示す。
この変化はワクチンで予防できる病気が再び増えたことによるものである。
一方Neidesには反ワクチン支持者が集まって支援している。火曜日の朝にはchange.orgにNeidesを処罰しないよう求める約1000人が署名している。彼らは過去にワクチン議論を制圧してきた声の大きい少数派"vocal minority"であろう。しかし今や彼らの主張を無批判に垂れ流さないことが重要だと感じている人の方が多い。

  • Knox郡の学校は全体的ラドン検査の最中

Knox County Schools in midst of systemwide radon testing
January 10, 2017
http://www.wbir.com/news/local/knox-county-schools-in-midst-of-systemwide-radon-testing/384933351
6月に始まった検査と対策計画で、80以上の学校を含む建物のラドン検査が行われている。ラドン検査はいくつかの環境検査のうちの一つで、今後数年で全ての建物の検査を行う。ラドンは肺がんの原因になる可能性のある放射性ガスで、近年注目が高まっている。1月はラドン啓発月間である。EPAによるとラドン濃度の高い学校は全国にあり、約5校に1校は少なくとも一つの教室が短期的にEPAのアクションレベル(対応を求めるレベル)4ピコキュリー/Lを超過する。

Toronto prepares for potential epidemic of fentanyl overdoses
CBC News Posted: Jan 09, 2017
http://www.cbc.ca/news/canada/toronto/fentanyl-opioid-overdose-toronto-1.3925083
トロント公衆衛生局が薬物使用者の安全性確保計画を作るために会議を開く
(監視下での薬物投与とナロキソン)

  • 科学とナンセンスが衝突するところ

Natureワールドビュー
Where science and nonsense collide
10 January 2017
http://www.nature.com/news/where-science-and-nonsense-collide-1.21266
10年の進歩の後、アルゼンチンの科学者は彼らの役割に関する概念を曲げようとする政府と戦っている、とAlberto Kornblihttが書く
アルゼンチンのMauricio Macri大統領が先月1周年を迎えたが、それを祝福する科学者はほとんどいない。MacriはDonald Trump次期大統領の事業のパートナーの息子で強力な事業者である。国への投資をすると宣伝していたが2017年の科学技術予算は30%削減で議会が承認した。大臣らが行う主張はアルゼンチンの広範な貧困があるのに科学に使うのは不公平だというものである。科学者は論文を出すだけで価値を生み出していない、学位取得者は起業すべきといった発言が当局から出ている。内閣官房のMarcos Peñaは「クリティカルシンキングがアルゼンチンをダメにした。批判的であることが賢いと考えている。我が政府は情熱的で楽観的なことを賢いとみなす」という。Macriが主張しているのはニューエイジの概念による「幸福の革命」である。

  • 独占Q & A:Robert F. Kennedy Jr.にTrumpのワクチン委員会案について

Scienceニュース
Exclusive Q&A: Robert F. Kennedy Jr. on Trump's proposed vaccine commission
By Meredith WadmanJan. 10, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/01/exclusive-qa-robert-f-kennedy-jr-meeting-trump-proposed-vaccine-commission
遠慮無くワクチンを批判する環境弁護士Robert F. Kennedy Jr.が、Trump次期大統領の「ワクチン安全性と科学的厳密性」委員会の座長を依頼されたと言う。ただしTrump代理人は現時点では決定していないといっている。Kennedyは既に否定されているワクチンが自閉症の原因だという説を信奉していて子どもの予防接種計画を策定しているCDCを厳しく批判している。科学者などはKennedyの主張を厳しく批判している。ScienceInsiderはKennedyをつかまえて電話インタビューした。
(CDCの人たちを糾弾したいようだ。不穏。ワクチン行政については劣等生の日本が言えることではないが。)

ワクチン懐疑派のRobert Kennedy Jr.がTrumpが彼に「ワクチン安全性」委員会を主導するよう頼んだと言う
Vaccine skeptic Robert Kennedy Jr. says Trump asked him to lead commission on ‘vaccine safety’
By Abby Phillip, Lena H. Sun and Lenny Bernstein
January 10
https://www.washingtonpost.com/politics/trump-to-meet-with-proponent-of-debunked-tie-between-vaccines-and-autism/2017/01/10/4a5d03c0-d752-11e6-9f9f-5cdb4b7f8dd7_story.html?utm_term=.61cdca627eb8


  • ノーモア綿棒!あなたの耳は実際セルフクリーニングしている

No more Q-tips! Your ears really are self-cleaning
By Elizabeth PennisiJan. 10, 2017 ,
http://www.sciencemag.org/news/2017/01/no-more-q-tips-your-ears-really-are-self-cleaning
先週米国耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が耳掃除をしないように助言した(http://www.entnet.org/content/clinical-practice-guideline-cerumen-impaction)ことを受けて耳垢がニュースに溢れた。その次の日、その理由の一つが説明された:耳は耳垢の液体の性質によりセルフクリーニングしている。耳垢を集めるのはとても大変だったが死んだばかりの豚、犬、ウサギ、羊から集めて実験した。Society for Integrative and Comparative Biologyで発表。