食品安全情報blog過去記事

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論文

  • チェーンレストランのキッズメニューの栄養の質は改善していない

Nutritional quality of kids' menus at chain restaurants not improving
11-Jan-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-01/htcs-nq010617.php
米国のレストランチェーンが子ども向けメニューの栄養改善に取り組むとした2011年のKids LiveWellイニシアチブ開始から3年、計画に参加していたレストランと参加していないレストランのどちらも、カロリー、飽和脂肪、ナトリウムで意味のある変化はなかった。また砂糖入り飲料の提供も減っていない。
American Journal of Preventive Medicineに2017年1月11日オンライン発表

Testing breast milk for cannabinoids
11-Jan-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-01/acs-tbm011117.php
ACS Omegaに発表された母乳中のカンナビノイド検査法。大麻の使用拡大に伴い妊娠や授乳中女性の使用も増加するだろうと予想されるため。

  • 何十年にもわたる誇大広告とは違って、クルクミンだけで健康増進することはありそうにない

Contrary to decades of hype, curcumin alone is unlikely to boost health
11-Jan-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-01/acs-ctd011117.php
ターメリック(うこん)に含まれる化合物のクルクミンはがんやアルツハイマー病を含む多くの健康状態のナチュラルな治療法だと持てはやされ続けている。しかし科学文献のレビューはそれらに根拠がないことを発見した。ACSのJournal of Medicinal Chemistryに発表された報告では、報告は多いものの治療効果についての根拠は乏しい。
臨床試験は120以上も行われている。さらに多くの文献から得られた根拠は、クルクミンは生理的条件では不安定で、人体には吸収されず治療薬候補としては望ましくないということである。

  • オハイオ州ががん予防のためにHPVワクチン接種をするという国の要請に参加

Ohio State joins national call for HPV vaccination as a means of preventing cancer
11-Jan-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-01/osuw-osj011117.php
米国全体のHPV予防接種率は少女41.9%少年28.1%と低く、オハイオではそれぞれ35および23%とさらに低い。オハイオ州立大学包括的がんセンターは69の国立がんセンターがまとめたがんセンターの共同声明に参加して最近改訂されたCDCの助言を支持する。
新しいCDCの助言は15才未満の子どもはHPVの9価ワクチンを少なくとも6ヶ月間隔を開けて2回受けるべき、というものである。14才以上の青少年や若年成人は3回を継続する。
(この数字で低いとか言われちゃって)

  • インドでの狂犬病の死亡を減らすには予防接種が最も費用対効果の高い方法である

Study finds vaccination is the most cost-effective way to reduce rabies deaths in India
11-Jan-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-01/uoms-sfv011117.php
毎年インドでは狂犬病で2万人が死亡していると推定されている。多くは子どもでほぼ全てが狂犬病の犬に噛まれたことによる。これを減らすために最良の方法は何かを専門家は何年も議論してきた。野良犬への予防接種が有効である。PNAS