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アルコールがどのように脳を『飢餓モード』に切り替えるかが明らかとなる

Behind the headlines:
Study reveals how alcohol shifts brain into 'starvation mode'
Wednesday January 11 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/01January/Pages/Study-reveals-how-alcohol-shifts-brain-into-starvation-mode.aspx
「アルコールは脳を飢餓モードに切り替え、空腹感や食欲を増すことを科学者は発見した」
BBC News は報道している。
マウスを使った研究で、アルコールによって食欲を調整するために使われる一連の脳細胞の活動が活発になることがわかった。
なぜ人はアルコール飲料が高カロリーであるにもかかわらず、アルコールを飲んでいるときたくさん食べるのかと科学者は長い間問い続けてきた。アルコールはカロリー密度において脂肪に次いで2番目である。
身体の調整システムは身体に入ってくるカロリーを記録するので空腹を感じないはずである。しかし、アルコール摂取によって逆のことが起きる。人は空腹を感じ、よりたくさん食べる。
研究者たちはマウスがアルコールを与えられた場合、よりたくさん食べるということを発見した。マウスはアルコールにさらされているとき、脳のアグーチ関連ペプチド細胞の電気的活動の急上昇を確認した。アグーチ関連ペプチド細胞は身体が食欲を調整するために使う特殊な脳細胞である。空腹になった時、「空腹、食べる、報酬」の全体の過程が脳によって統制されている。
マウスのアグーチ関連ペプチド細胞が化学的に阻害されているとき、アルコールを与えてもたくさん食べることはなかった。
動物の研究は常に人間にあてはまるわけではないので、このことが人間の脳に同じことが起きることを意味するかどうかは確かでない。しかし、ありそうに思える。
さらに、念のためではあるが、もし、あなたが体重に気を付けているならば、アルコールはいろいろな意味で、妨げになるであろう;つまり、アルコール自体カロリーが多く、そして食べる量を増やす可能性がある。