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Astaxanthin in Salmon: Pretty in Pink?
by Berkeley Wellness | February 22, 2017
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/pretty-pink-astaxanthin-salmon
養殖サーモンがピンクなのは何故?アスタキサンチン。この色素はカロテノイドの仲間でサーモンを養殖する際の餌に使われている。エビの養殖にも使う。
アスタキサンチンは藻類やその他の水棲微生物が作り、日光の紫外線から守るのに役立つと考えられている。藻類を食べる甲殻類(オキアミやエビ)は殻に色素を貯蔵し、それらを食べる魚は皮や組織に貯蔵する。ヒトは主にシーフードから摂取する。養殖に使われるアスタキサンチンは藻類由来の天然物の場合も合成品の場合もある。
アスタキサンチンは養殖されている動物の健康に必須である。養殖業界は魚の見た目を良くして価値を高めるのに疑いなく必須だという。動物実験や試験管での研究ではアスタキサンチンは抗酸化作用があり炎症を鎮めるのに役立つが、シーフードから食べたヒトに意味のある健康上のメリットがあるかどうかは証明されていない。
基本:EFSAによると、養殖サケ・マスに認められている量のアスタキサンチンの使用は消費者にとって安全である。またアスタキサンチンFDAがGRASとしているため多くの食品に色素として使用されている。しかし心疾患やがん予防、関節用、加齢を遅くするなど何にでも効くと宣伝されているアスタキサンチンサプリメントを使用しないように。そのような主張の根拠はなく、長期使用の安全性はわからない。