食品安全情報blog過去記事

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シナモンとカシアについてのガイダンス

Guidance Note on Cinnamon and CCASIA
10.03.2017
http://www.fssai.gov.in/dam/jcr:8cf6c72a-85a6-4add-a069-1169097dfc96/Guidance_Note_Cinnamon_CCASIA_10_03_2014.pdf
市場で安価なカシアがシナモンとして販売されているという情報を受け取った。本物のシナモン(Cinnamomum verum syn. Cinnamomum zeylanicum)はスリランカ南インドの固有種でスリランカが主なシナモン産地で世界の60%の取引を管理している。
カシアは中国カシア(Cinnamomum cassia syn C. aromatic)などの別の種でスパイス以外にも精油などが使われている。関連はあるもののシナモンとカシアは同じではないがカシアがはるかに安価なのでしばしばシナモンとして売られている。
FSSAIはシナモンとカシアの基準を定めている。カシアにはクマリンが多いが通常の摂取ではヒト健康に有害影響が出るほどの摂取量にはならない。シナモンのクマリン含量の上限は0.3%以下と定めている。カシアのクマリンは0.8から10.63%である。
カシアの方がシナモンより強く辛い風味があり、見た目も違う(写真有り)
(ファイルの名前が2014年なのが謎だけど基準を決めたのが2016年とか書いてあるので2017年だと思う)