食品安全情報blog過去記事

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パーキンソン病と小児白血病に関連する可能性がある農薬の、実験毒性学的性質の調査

Investigation into experimental toxicological properties of plant protection products having a potential link to Parkinson’s disease and childhood leukaemia
EFSA Journal 2017;15(3):4691 [325 pp.]. 16 March 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4691
2013年にEFSAは農薬暴露とヒトの健康アウトカムに関連する疫学研究の文献レビューを発表した。フォローアップとして、EFSAの農薬とその残留物に関するパネル(PPR パネル)は、パーキンソン病(PD)と小児白血病(CHL)のリスク要因としての農薬暴露の関与の可能性を調査するよう求められた。PD と CHLと農薬の作用機序についての系統的文献レビューを2016年にEFSAが発表し、背景文書として使用された。パネルは有害転帰経路Adverse Outcome Pathway (AOP)の概念の枠組みを用いて、疫学研究に関する生物学的妥当性を定義し、病気の特定の症状をAOと同定した。AOPは多数の情報を組みあわせ、生物学的経路の知識を提供し、種の違いと類似性を強調し、研究の必要性を明らかにし、規制の判断を支える。この文脈でAOPアプローチは、分子レベルの初期イベント(MIE)と有害アウトカムの、一連の生物学的に可能性のある必須の重要イベント(KEs)を介する関連を記述することで、入手可能な実験的知見を生物学的にありそうかどうかを評価するために組織化するのに役立つ。AOPは化学物質についての情報は与えないので、カギとなるイベントと関係する(KERs)反応と暫定的に一致することが経験的に支持されるツール化合物が選ばれた。パネルは得られた結果から、3つの定性的、1つの推定上のAOPを開発した。パネルはAOP枠組みの使用を支持する
(これは具体例を紹介した方がわかりやすいだろう。)

Public consultation on the draft Scientific Opinion of the PPR Panel "Investigation into experimental toxicological properties of plant protection products having a potential link to Parkinson’s disease and childhood leukaemia"
EFSA-Q-2014-00482
16 March 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1190e
パブリックコメントは2016年8月1日〜9月21日まで募集され、100コメント(企業から94、BfRから6)を受け取った。PPRパネルは科学的意見の改訂を承認し、第84回総会議での議論後に採択された。