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隔日断食のダイエット法は従来のダイエット法と差はない

Behind the headlines
Alternate-day fasting diets 'no better' than traditional dieting
Tuesday May 2 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/05May/Pages/Alternate-day-fasting-diets-no-better-than-traditional-dieting.aspx
「断食ダイエットは従来のカロリー制限ダイエットに比較して体重減少に大差はない」とThe Daily Telegraphは報道している。
「隔日の」ダイエット(1日おきにカロリー摂取を500カロリーほどに制限する)をする人は通常のダイエットをする人と同程度の体重しか減らない。米国で実施された1年にわたる研究では、無作為に選ばれた過体重100人を以下3つの選択肢のうち1つに割り当てた。
・毎日カロリー制限のある食事をする
・隔日で断食をする
・通常の食事を続ける
対照群に比較してダイエット群は両群とも体重が減少した。しかし、2つのダイエット群間で体重減少の差はなかった。
これは2つのダイエットは同等であるということを示しているかもしれないが、この実験にはいくつかの重要な限界がある。参加者の1/3が脱落した。この多くは隔日断食群からの脱落であったが、つまり人によっては定期的な断食を続けるのは難しいということが言えるかもしれない。
考慮すべきもう1つの点は研究対象の人口の大部分が米国のある地域からの黒人で構成されていたということであった。つまり結果はそれ以外の人には当てはまらない可能性がある。
体重を減らす最もよい方法は巧妙な仕掛けの方法でなく、代わりに食べ方を恒久的に変え運動することである。これは、例えば、全粒穀物食品、果物、野菜をより多く食べ、よりカロリーの少ないものを食べ、さらにより多く運動するというような健康的な変更をすることによってできる。
これらの原則は安全で持続可能な体重減少を奨励することを目的とするNHS Choices Weight Loss Planの基本である。