食品安全情報blog過去記事

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その他

Freeze-Dried Berries: As Nutritious as Fresh?
by Berkeley Wellness | June 14, 2017
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/freeze-dried-berries-nutritious-fresh
Q:一部の朝食シリアルに入っているフリーズドライベリーは生鮮ベリーと同じくらい栄養がある?
A:フリーズドライベリーはビタミンやその他有用な可能性のある物質の多くを保持している。フリーズドライは迅速に凍結して真空チャンバーで乾燥させることを意味する。空気中で乾燥させるより栄養を多く残す。ベリーの形や色も残るが味や食感は変わる。
問題は朝食シリアル含まれるのは通常ほんの少しの量だけということである。多くのシリアルは果物に似せた果物でないものを含むことに注意。砂糖の多い小麦粉のかたまりの包装に魅力的フルーツが表示されているだけである可能性がある。このような詐欺的マーケティングに惑わされずに、成分表示をチェックしよう。
より望ましいのはシリアルなどに自分で生鮮果物を加えることである。フリーズドライでなくても、普通の冷凍ベリーでも栄養がある。

  • 私のチョコレートに入っているPGPRって何?

What Is PGPR in My Chocolate?
by Berkeley Wellness | June 13, 2017
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/what-pgpr-my-chocolate
Q: PGPRって何−そして私のチョコレートバーで何をしている?
A:もしあなたが市販のチョコレートキャンディを買ったら、成分リストにPGPRと書いてあるのに気がつくだろう。それはポリグリセロールポリリシノレイン酸のことで、企業が略語を使うのは無理もない。
PGPRは通常トウゴマ由来の脂肪酸とグリセロールからなる乳化剤で、チョコレートの製造時に流れやすくする。2006年からHersheyや Marsなどの製造業者はカカオバターの一部を、より安価なPGPRで、通常もう一つの乳化剤であるレシチンと一緒に、代用することが増えている。PGPRはまたサラダドレッシングやスプレッドなどのような他の製品にも使われる。
PGPRはFDAによりGRASとされている。食品添加物の安全性について厳しい見解をもつ消費者団体CSPIですらもPGPRを「安全とみなせる」という意味の「グリーンチェック」にしている。
この成分は従って健康について心配するようなものではない。しかしチョコレート純粋主義者はこれが入っていることを、他のパーム油やコーンシロップやマルチトールや香料などと同様、不満に思う。チョコレートからPGPRを追放せよというフェイスブックグループもある。
非常に高価だがオーガニックやチョコレート職人による製品は添加物が少ない傾向がある。レシチンは例外でほとんどのチョコレートに入っている。

  • データ共有に関する空っぽの美辞麗句は科学の歩みを遅くする

Natureエディトリアル
Empty rhetoric over data sharing slows science
12 June 2017
http://www.nature.com/news/empty-rhetoric-over-data-sharing-slows-science-1.22133
政府や資金提供者や科学コミュニティーリップサービスを超えて実践に動くべきだ

  • 遺伝子組換え植物と動物での矛盾する規制を調和させる

Harmonize conflicting regulations for genetically engineered plants and animals
09 June 2017
http://www.nature.com/news/harmonize-conflicting-regulations-for-genetically-engineered-plants-and-animals-1.22134
研究者は米国の組換え作物と家畜のガバナンスに科学的センスを注入する機会をつかまえなければならない
今年1月に米国機関は遺伝子組換え植物と家畜の規制のしかたについて30年で初めての相当な見直しを提案した。それが植物と動物で大きく異なるものだった。USDAとFDAが同じ問題を評価して反対の結論に至ったことは問題である。パブリックコメントの締め切りは6月19日であり研究者らはこのチャンスを逃してはならない。

  • 「代替栄養」を信じた両親は赤ちゃんが栄養不良で死亡して有罪判決

Parents who believe in 'alternative nutrition' convicted after baby dies of malnutrition
14 June 2017
http://www.telegraph.co.uk/news/2017/06/14/parents-believed-alternative-nutrition-convicted-baby-dies-malnutrition/
ベルギーの裁判所は、普通でない栄養を信じて乳児を栄養不良と脱水で死亡させた両親に、水曜日、有罪判決を出した。
この事例は子どもに代替医療を使用する親への大きな反対の声を引き起こした。
両親は自然食品店を経営していて、新しく生まれた三番目の子どもに代替食品を与えた。赤ちゃんはグルテン不耐や乳糖不耐と診断されていたわけではないが親がそれを疑って実験をした。彼らは医師に相談せず、赤ちゃんのための社会的サービスを受けなかった。その代わりに店に来る客やインターネットで見た助言を採用した。子どもの状態が悪くなっていっても医療の助けを求めなかった。子どもの状態が急速に悪化して最初にホメオパスドクターのところに連れて行かれ、死んでからやっと病院に着いた。
(自然食品店とかやっているとまわりがまともでない人ばっかりになるんだろうな)

  • 「理想の」こどもを妊娠するためのインドの声明は馬鹿げたことだらけ

The Indian Manifesto On How To Conceive The 'Ideal' Child Is Nothing Short Of Ludicrous
Regi George Jenarius  June 14, 2017
http://www.indiatimes.com/health/buzz/the-indian-manifesto-on-how-to-conceive-the-ideal-child-is-nothing-short-of-ludicrous-323803.html
AYUSH大臣のShripad Yesso Naikが、妊娠女性に対して、国際ヨガデーに先行する6月9日の全国健康編集者会議で小冊子の形で奇妙な指示をした。
妊娠女性は偉大な人の伝記を読み、怒りや情欲を避け穏やかでいるべきである。寝室には美しい絵や写真を飾り、妊娠中にはスピリチュアルな思考をし、お茶、コーヒー、砂糖、白い小麦製粉、揚げたもの、油の多いもの、卵、野菜でないものは避ける。
Naikはこれが何世紀にも渡るヨガの実践で蓄積されてきた智慧だという。
しかし医学の専門家はこの小冊子とは違うことを言う
(以下アーユルベーダに従って純粋なインド人の完璧にカスタマイズされた赤ちゃんを作る計画とか不穏な話が続く)