食品安全情報blog過去記事

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SMC NZ

野外試験は殺虫剤のミツバチへの影響を示す−専門家の反応
Field tests show insecticide impact on bees – Expert Reaction
June 30th, 2017.
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2017/06/30/field-tests-show-insecticide-impact-bees-expert-reaction/
二つの大規模野外試験が、ある種の殺虫剤のミツバチや野生のハチへのいろいろな影響を示した。(Scienceの二論文の紹介とリンク)
SMCは専門家の反応を集めた
植物と食品研究の授粉媒介と養蜂チームリーダーDavid Pattemore博士
二つの新しい研究が、現実世界でネオニコチノイドのミツバチコロニーへの負の影響を示したと主張する。一つは実際にはその結論を支持する明確な根拠を示さず、もう一つはミツバチコロニーの長寿・衛生・生殖能力にネオニコチノイド暴露が重要であるという関連を示した。(略)全体としてネオニコチノイドの影響について根拠がほんの少し増えたがまだ科学的コンセンサスはない。
ニュージーランドの規制には影響しないだろう
(NZ)EPA主任科学者Jacqueline Rowarth博士
ニュージーランドの使用状況は北半球とは異なり、オーストラリアでもミツバチに問題は報告されていない。公衆の懸念があるためEPAは検討を続ける
(北半球を強調)
オタゴ大学遺Genetics Otago部長Peter Dearden准教授
二つの研究はネオニコチノイドの影響が複雑であることを示した。
ネオニコチノイドが現実世界でミツバチに有害であるということは問題だが、殺虫剤なしで作物を育てることにも問題がある。食物の生産とバランスをとらなければならない。これらの論文の希望は、欧州諸国で影響が多様であることと防カビ剤との相乗作用があることから、上手に使う方法が同定できるのではないかということだ。
ウェリントンのビクトリア大学昆虫生態学者Phil Lester教授
ニュージーランドでのデータが必要
オーストラリア政府は2013年にネオニコチノイドの導入は全体として農業環境へのメリットが多いと結論している。
(長い)