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台所用スポンジは「細菌のホットスポット」かもしれないが、心配の必要はない。

Behind the headlines:
Kitchen sponges may be a 'bacteria hotspot' – but no need to worry
Thursday August 3 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/08August/Pages/Kitchen-sponges-may-be-a-bacteria-hotspot-but-no-need-to-worry.aspx
「台所用スポンジのたった角砂糖ほどの大きさに540億の細菌がいる可能性があると研究は発見した」とMail Onlineは報道している。ドイツの研究は14個の台所用スポンジのサンプルを調査し、予想以上多くの細菌が含まれていることを発見した。
遺伝子分析では使用後のスポンジが操作的分類単位(OTUs)と言われる362同種群から何十億個もの細菌を含むことが明らかになった。
しかし、最も多かった10のOTUsのうち5つが「リスクグループ2」(RG2)−ある状況下において病気を引き起こす可能性がある細菌を含む分類−の細菌であるが、台所用スポンジへの典型的な暴露との関連で害になるかどうかはわからない。
例えば、研究者は高濃度の細菌アシネトバクター系統を発見した。これは深刻な感染を引き起こす可能性があるが、体内の奥深くに浸入した場合か、外傷性創傷感染または火傷感染の場合のみである。
人は病原菌と細菌を関連付ける。しかし、我々は内側も外側もすべて細菌でおおわれており、家も同様である。多くは無害であるか、例えば消化のような生物学的過程において実際有用な役割を果たす。いくつかのみが病気を引き起こすだけで、そのため台所用スポンジに細菌が隠れているという事実はそれほど憂慮すべきものではない。
研究者は細菌を殺すために電子レンジでスポンジを熱するような方法は特に効果があるわけではないことを発見した。研究者はスポンジをきれいにして再度使用するよりも毎週新しいものに交換することを勧めている。