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アルコール飲料は皮膚がんのリスク増加と関連がある

Alcohol linked to an increased risk of skin cancer
Monday August 7 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/08August/Pages/Alcohol-linked-to-an-increased-risk-of-skin-cancer.aspx
「1日にたった1杯のビールやワインを飲むだけで皮膚がんになる可能性があると科学者は警告する」とMail Onlineは報道する。
研究者は従来の研究結果を集め、小さいが有意なアルコールの摂取と非黒色腫皮膚がんの関連を発見した。これらのがんの最も一般的なものは扁平上皮がんと基底細胞がんである。
このニュースは明らかに心配の種ではあるが、非黒色腫皮膚がんは身体の他の部分に広がり得る皮膚がんの種類である悪性黒色腫よりずっと有害性が少ない。迅速な診断と治療を行えば、非黒色腫皮膚がんは大抵治癒できる。
レビューは13の研究から結果を集め、1日10gのアルコールは基底細胞がんのリスクの7%増加、扁平上皮がんのリスクの11%増加と関連があることを発見した。1日10gのアルコールは例えばグラス1杯のワインのようなアルコール1単位と等しい。
しかし、これらの知見にはいくつかの欠点がある。それぞれの研究は比較したアルコールの分類及び関連に影響を与える可能性のある様々な要因を考慮したかどうかについて異なる。
たとえアルコールが直接的な影響を与えるとしてもこれらは相対的に小さなリスク増加である。例えば、ある人が扁平上皮がんのリスクが一生涯で10%だったとすると、11%のリスク増加はこのリスクを11%に増加させるにすぎない。
現在のアルコールの推奨内での責任を持った飲酒(男女とも週に14ユニット未満を少なくとも3日にわたっての飲酒)では懸念する必要はない。