食品安全情報blog過去記事

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その他

  • ナチュロパスとは何?

What's a Naturopath?
by Berkeley Wellness | August 04, 2017
http://www.berkeleywellness.com/healthy-community/health-care-policy/article/whats-naturopath
全ての「代替」医療理論のうち、ナチュロパシーは定義が最も困難である。なぜならそれはなんでもありだから。それは古代の、科学以前の理論に基づいている−例えば、自然の調和が崩れたりナチュラルでないものに依存したりすると病気になる。ナチュロパシーの哲学は200年以上前に遡る。少なくとも一部は、1980年代のSylvester GrahamとJohn Harvey Kelloggによるアメリカの健康改革運動から生長してきた。彼らは水治療法、新鮮な空気、全粒穀物などを信奉した。
近年は、科学的医療の高いコストと進歩が遅いように見えることに我慢できなくなる人が増え、ナチュロパスが再興している。1994年のダイエタリーサプリメントの規制消失や1938年のホメオパシーの復活によって打撃を被ることはなかった−ナチュロパスはそれらを薦め、売るので。ナチュロパスドクターには医師免許はないが、米国ではいくつかの認証ナチュロパスカレッジが4年の訓練と学位を提供している。資格のあるナチュロパスは普通の医薬品を処方することができる(理論的にはそれに反対しているが)。18の州とコロンビア特別区がナチュロパスドクターに資格を出している。一部の医療保険では彼らのサービスをカバーし、一部の病院にはナチュロパスがスタッフとしている。それでもだれでも訓練無しにナチュロパスになれる。ナチュロパス志願者はインターネットで学位をとることもできる。
良いナチュロパスに合ったらどうなる?
もしあなたが良く訓練された、免許のあるナチュロパスにたまたまあたったら、その助言は良いものである可能性もある。脂肪を減らしてビタミンサプリメントを摂って禁煙して飲酒は制限して全粒穀物を食べて運動して、と言われるかもしれない。幾分かの心理的カウンセリングを受けるかもしれない。研究によるとナチュロパスは一般的に平均的医師より患者の話を聞くのに時間をかける。一部のナチュロパスや医師と協力する。
悪いのにあたったら?
一方役にたたないあるいは有害な可能性のあるハーブやサプリメントを薦め、ホメオパシーや水治療や氷水浴や大腸洗浄、磁石療法、断食療法、オゾン療法、銅のブレスレット、クリスタルヒーリング、インチキ検査、その他疑似科学的治療法を薦められるかもしれない。一部のナチュロパスは現代的環境のほぼ全てが有害だと信じていて、全ての合成医薬品、予防接種は危険だという。こうしたあらゆることがナチュロパスに含まれうる。
基本
もしあなたが医師から栄養についてのカウンセリングやリラクゼーションなどのためにナチュロパスを紹介されたら、その助言が役にたつかもしれない。しかし看護師や医療補助職でもこの種の助言は提供可能で、ナチュロパスは必要ない。医師の代わりにナチュロパスを検討しないこと。もしあなたの医者が気に入らないなら他の医者を捜すように。保険が効くというだけの理由でナチュロパスに相談しないように。その免許システムはあまりにも緩く、ほとんどの場合存在しない。あなたに害を与えるプラクティショナーの手に落ちるのは簡単である。

  • 予算削減が日本の学者のフラストレーションを増やす

Natureエディトリアル
Budget cuts fuel frustration among Japan’s academics
14 August 2017
http://www.nature.com/news/budget-cuts-fuel-frustration-among-japan-s-academics-1.22444
旗艦研究センターの資金難はこの国の対応すべき科学の優先課題のより広範な停滞の反映である
今年100年を迎える理研は、かつて科学者の楽園として知られていたが、祝賀ムードではない。日本の資金削減により財政的不確実性に直面している。
和光の理研脳科学研究所のTakaomi Saidoは4月に43%の資金削減と言われオンラインに怒りの投稿をした。問題は先月文部科学省が発表した白書で革新のため企業と大学の相互作用を強化するとし、そのため基礎科学への資金を減らした。理研の予算は過去10年で20%以上減り、その結果脳科学研究所の主任研究者は61人から41人になった。大学も同様である。
(略)
日本は重要な科学的知見の生産能力が崩壊しているが驚くべきことではない。論文発表は投資に依存する。将来のためにやるべきことはもっとある。
(誰が書いているんだろ。とにかく「使うお金を減らすことが良いこと」って考え方がこの国を蝕んでいるんだろう)

  • ベルギーのマルメディは卵騒動に抵抗して巨大オムレツを作る

Belgium's Malmedy makes giant omelet in defiance of egg scare
15.08.2017
http://www.dw.com/en/belgiums-malmedy-makes-giant-omelet-in-defiance-of-egg-scare/a-40108216
ベルギーの町は現在進行中の卵スキャンダルに抵抗して1万個の卵で巨大オムレツを作る伝統を続ける。健康な卵であることを確認しているという
1973年に作られた巨大オムレツ世界友愛会は毎年マルメディで直径4メートルのオムレツを作るイベントを行っている。
(このサイズのオムレツは結構難しいのでは・・・)

  • フィプロニル卵スキャンダル:二人の男性がオランダの裁判に直面

Fipronil egg scandal: Two men face Dutch court
15.08.2017
http://www.dw.com/en/fipronil-egg-scandal-two-men-face-dutch-court/a-40103950
秘密のレシピのハーブ殺虫剤は大量の禁止物質フィプロニルを含んでいたとされる。これを販売していた二人の管理者が拘留されて取り調べされる
欧州を巻き込んだ汚染卵スキャンダルの首謀者とされる二人はオランダで火曜日に裁判所に出廷した。オランダのメディアによると31才のMartin van de Bと24才のMathijs I.J.である。オランダのZwolle市のOverijssel地方裁判所の非公開聴聞に出廷した。裁判所の声明によると、検察は殺菌会社Chickfriendのマネージャーの二人がオランダの家禽農場でフィプロニルを使ったことを疑っている。彼らはこの殺生物剤が禁止されていることを知っていながら使ったことで公衆衛生を脅かした疑い。彼らは木曜日に逮捕された。さらなる調査のために拘留される。
このスキャンダルは韓国を含め17ヶ国に拡大した。(韓国は別件のような・・)
Chickfriendは農家に対して彼らの秘密のレシピで鶏のダニを8か月で退治できると約束したとされる。しかし彼らの秘密のハーブDega 16は禁止されているフィプロニルを大量に含んでいたとされる。フィプロニルの入手先はベルギーのPoultry Visionという会社で、この会社はルーマニアの化学会社からそれを入手したという。
さらにスキャンダルを確実にしたのはオランダ当局が2016年11月にはこれを知っていたのに欧州当局に伝えなかったという
(「秘密のハーブ」で効果があるとかアラートでしかない。こんなのに騙されるのはプロとは言えない。でも損害賠償請求とか言ってるらしい。日本でも無登録農薬事件でその手の宣伝に騙される人がたくさんいた。明確に効果のある指定成分をきっちり指定通りに使うべき。)

  • 検査されたベルギーの鶏肉に禁止殺虫剤は検出されていない

No Belgian chicken meat has tested positive for banned insecticide
By Oscar Rousseau 15-Aug-2017
http://www.globalmeatnews.com/Industry-Markets/No-Belgian-chicken-meat-has-tested-positive-for-fipronil
FASFCの広報官は鶏肉にはフィプロニルは検出されていないという

  • 尿素サイクル異常症財団

National Urea Cycle Disorders Foundation
http://www.nucdf.org/ucd.htm
ボディビルダーの死亡を受けてアクセスが増加している)
尿素サイクル異常症とは何?
尿素サイクルの6つの酵素の一つが欠損するような遺伝子突然変異による遺伝的疾患
これらの酵素は血中からアンモニアを取り除く。アンモニアたんぱく質代謝の廃棄物で尿素になって除去される。尿素サイクル異常症ではアンモニアが蓄積して脳に達し、不可逆的脳障害を引き起こす。
発症や重症度は極めて多様で、変異の種類による。
8500人に1人程度と推定されているが、診断されていない人が多くいる