食品安全情報blog過去記事

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食品添加物として使用する際のアナトー着色成分ビキシン、ノルビキシン(E 160b)の暴露評価

Exposure assessment of annatto colouring principles bixin and norbixin (E 160b) when used as food additives
EFSA Journal 2017;15(8):4966 [17 pp.]. 10 August 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4966
2016年に食品添加物及び食品に添加する栄養源に関するEFSAのパネル(ANS)は食品添加物としてのアナトー抽出物(E 160b)の安全性についての科学的意見を採択した。この意見でパネルは、許容一日摂取量(ADI)6mgビキシン/kg 体重 (bw) /日とADI 0.3 mgノルビキシン/kg 体重 (bw) /日を導出するのに毒性データベースは十分であると結論した。アナトー(E 160b)、ビキシン-及びノルビキシン-ベースのアナトー抽出物の食事暴露は、食品企業が提出した使用量や使用拡大申請で提案された使用量である、EC規則No 1333/2008付属文書?に設定された最大許容量(MPLs)を考慮して推定された。ビキシンの暴露推定量は、使用拡大提案を含む全ての人口集団と全ての詳細暴露シナリオで、ADI以下だった。ノルビキシンにはいくつかの人口集団の95パーセンタイルでの使用拡大に超過が観察された。現在の推定量ではビキシンの食事暴露はADIを超えない。ノルビキシンの食事暴露は幼児と乳児の高摂取群(95パーセンタイル)でADIを超過している。