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査察報告

  • デンマーク−食品の安全に関して公的管理の計画がリスクに基づいているかについての情報収集

2017-6035 - Gather information on risk-based planning of official controls on food safety - Denmark - DK
20 September 2017
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=3873
2017年5月15日〜19日に実施された実態調査であり、食品の安全に関する公的管理をリスクに基づいた計画に沿って行うために導入された手段について、情報収集が行われた。
デンマーク獣医食品局(DVFA)は、公的管理をリスクに基づいた頻度で実施するという計画を立て、それに沿ったシステムを実現している。このシステムは企業レベルのリスク分析とプロファイルに基づいた以前のシステムに代わり、各食品事業者それぞれのリスク総合評定が用いられており、2017年に導入された。
個々の事業者のリスク評定は、事業者の種類(卸売りか小売か)および顧客層(国か地域か)、ならびに特定の事業活動、製品、手順および消費者などの要素に基づいている。これらの要素は、リスク特性の決定に関わる重みが異なり、その特性に基づいて、最終的に事業者は「とても高い」から「とても低い」までの5段階のリスク群のいずれかに評定される。この評定によって、検査の標準的な頻度が決められる。このシステムによって、標準的な検査頻度を、事業者の規則遵守成績を反映した程度まで低減することができる。
定期的な公的管理の大半は、管理者に焦点を当てたこのシステムを用いて計画された。I
実態調査の結果、DVFA がEC規則に則ったシステムを実現し、それらの規則の要件を満足するための課題に首尾よく対処していると結論付けられた。システムには、定期的な再検討の用意が施されており、それにより初年度は精度の向上が続けられ、検査頻度が様々な事業者に対して適切であるかどうかが確認される。
リスクに応じた検査頻度の設定に関する方法論も、数多くの因子にうまく依拠しており、適切なITツールやIT開発能力を活用して事業者についての高品質な情報が総括的に取り入れられている。
この実態調査では、特に助言すべき点は無い。