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昆虫食がまもなく食事の一部となる

Insect food soon to become part of our diet
25.9.2017 08:52
https://www.evira.fi/en/foodstuff/current-issues/2017/insect-food-soon-to-become-part-of-our-diet/
フィンランドにおいても、昆虫がまもなく食用に飼育・販売され、昆虫食として提供されるようになるだろう。フィンランド食品安全局Eviraは、消費者に対して製品の安全性を保証するために、業界全体に向けたガイドラインの作成を始めた。ガイドラインが完成したら、昆虫を食用として製造したい製造業者は食品事業者として登録しなければならないことになる。
Eviraは、昆虫の飼育と販売に関する食品業界のガイダンスを作成しているところである。このプロジェクトは11月初めには完成する予定である。ガイドラインの作成は、昆虫事業者と協力して行われており、食品管理局側と、昆虫ブリーダーや昆虫食を製造する企業の側の両者が使用することを意図している。ガイドラインの準備が整えば、昆虫生産者は食品事業者として登録が可能になり、昆虫食の販売を始めることができるようになるだろう。
法解釈の変更を伴うが、昆虫生産は今では食品製造の法的枠組みの中にあるとみなされ、食品法令に定められている前提条件や管理業務が要求される。食用の昆虫を製造および販売するためには、例えば、製品は消費者にとって安全でなければならず、製造工程で良好な衛生状態が遵守され、さらに正しく十分な情報がラベル表示されなければならない。昆虫のタンパク質がアレルギー反応を引き起こす可能性が表示されなければならない。
諸々の計画によると、フィンランドでは、農場で飼育されたものを使用する場合に限って、丸ごとの虫体が認可されるであろう。昆虫は細かく切ったり、すりつぶしたりすることもできるが、一部を除去したり、昆虫から成分を分離または抽出したりしてはならない。Eviraは食用として適した昆虫の種類のリストを集める予定である。例えばキッチンの飾り物として現在市販されている昆虫製品は、製品が食品法に従って管理されておらず、安全性を確認することができないため、食品としての市販は許可されない。
新ガイダンスが利用できるようになると、Eviraのウェブサイト上により詳細な更新情報が提示されることになっている。Eviraは秋中に、食品管理局員や食品事業者向けにトレーニングを行う予定である。