食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 息子に予防接種をするようにという裁判所の命令を拒否した母親が刑務所に行く

A mother refused to follow a court order to vaccinate her son. Now she’s going to jail.
By Kristine Phillips October 4
https://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2017/10/04/a-mother-refused-to-follow-a-court-order-to-vaccinate-her-son-now-shes-going-to-jail/?utm_term=.ba98f30d8565
9才の息子への予防接種を拒否して7日間拘留。
(息子に予防接種を受けさせたいもと夫と裁判で争っていた。)

The opioid epidemic in 6 charts
October 5, 2017
https://theconversation.com/the-opioid-epidemic-in-6-charts-81601
(米国)

Police confirm presence of deadly carfentanil in Ottawa
Oct 04, 2017
http://www.cbc.ca/news/canada/ottawa/ottawa-police-drugs-carfentanil-1.4329922
7月31日と8月1日に押収した薬物で
ヘルスカナダに検査のため送られていた検体2つからカルフェンタニルが確認された。オタワのストリートドラッグにカルフェンタニルが確認されたのは初めて。

  • 妊娠中に肉を避けることと子どもが青少年の時期に薬物を誤用することとの関連についての専門家の反応

SMC UK
expert reaction to association between avoiding meat in pregnancy and substance misuse by children during adolescence
October 4, 2017
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-association-between-avoiding-meat-in-pregnancy-and-substance-misuse-by-children-during-adolescence/
Alcoholism: Clinical and Experimental Researchに発表された新しい研究で、女性が妊娠中に肉を食べることが少ないことと子どもの青少年期の薬物誤用リスク増加の関連を調べた
UCL疫学と統計准教授Irene Petersen博士
私は妊娠中の食事と子どもの薬物誤用に実際に関連があるかもしれないと思うが、この研究はそれを示していない。青少年の飲酒、喫煙、薬物使用を決める要因はあまりにもたくさんあり、この研究はさらなる研究のための興味深い知見以上のものではない。
またこの研究には多くの限界がある。例えばフォローアップに招待した対象者の参加率が半分弱しかない。同様の多くの研究と同じく、このことは結果を歪める可能性がある。
妊娠女性がバーガーを食べ始める必要はない。

  • 食品持続可能性

Food Sustainability
http://foodsustainability.eiu.com/heat-map/
25ヶ国の食品持続可能性指数
(日本も入っている)

  • 卵の新しい評価

A New Spin on Eggs
by Berkeley Wellness | October 04, 2017
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/new-spin-eggs
有史以来ずっと−鶏が家畜された約8000年前の前から−ヒトは卵を食べてきた。良質な蛋白源で入手や調理がしやすくいろいろな料理に使える卵が、1970年代に血中コレステロール濃度を上げる懸念が提示されて躓いた。実際1980年代には卵の摂取量が週に2-3個から週に1-2個に減った。しかし最近の研究は卵の容疑が晴れ心臓に良いとまで示唆されている。
コレステロール:障害ではない
卵はコレステロールが多いことで悪評高い。卵の黄身1個に185mg。しかし食事由来のコレステロールは多くの人の血中コレステロールにはあまり影響しない。そして食事中コレステロールに反応するヒトですらも食事由来のコレステロールがHDL濃度を増やすことが示されている。
さらに重要なのは、卵は心疾患に寄与していないようであることである。
(いろいろな研究の紹介略)
TMAOは問題?
卵黄は必須栄養素であるコリンの良い摂取源である。常に栄養上よいものとみなされてきたが、研究者らは卵やサプリメント由来のコリンが腸内細菌と相互作用して心疾患や脳卒中リスク増加と関連する化合物であるTMAO (トリメチルアミン N-オキシド)を作ることを発見した。
それを理由に卵を避けるべきか?我々はそうは思わない
基本
多くの卵の研究は卵業界やそれに関連のある研究者による。そして臨床試験はほんの数週間か数ヶ月のものが多くたくさんの卵を長期間食べたときの影響はわからない。腸内細菌や遺伝子の違いによる影響も明確ではない。それでも卵は良い食品で、ほとんどの人は1日1個、あるいはそれ以上、悪影響無く食べられる。
(安全性にとって最大の問題はサルモネラ。別項目で解説有り
他「デザイナーエッグ」は高価でほんの少し栄養強化されているが値段にみあうことはない、白い卵より色つき卵のほうが栄養があるということはない、黄身の色は餌による、「オーガニック」は栄養があることを意味しない、など)

  • 気持ち悪い、あるいは美味しい?スイスがミールワームの幼虫の昆虫バーガーを提供

Yuck or yum? Swiss offer insect burgers of mealworm larvae
September 8, 2017
https://phys.org/news/2017-09-yuck-yum-swiss-insect-burgers.html
スイスのスーパーマーケットチェーンCoopが昆虫ボールを販売しはじめた。

  • 私の子どもは学校で何が食べられる?

What can my child eat at school?
By Katherine Sellgren
28 September 2017
http://www.bbc.co.uk/news/education-41427319
Bradfordの学校が、生徒のお弁当にソーセージロールのような「不健康な」食品を禁止した−これが保護者の意見を二分している
家から学校に持ってくる食品について定めた公的きまりはなく、学校による、とイングランドの教育省は言う。そのため一部の学校では厳しく規制し他は自由だったりする。学校給食についてはより厳しい規則がある。
不健康な食品を禁止にした学校の校長は、その方針が保護者からは支持されているという。しかし息子のソーセージロールを没収された母親は新しい方針に憤慨している。この話をオンラインで議論している人たちは概ね同意している。
(以下略)

  • びっくりするようなオーストラリアの統計をみて、Jamie Oliverは子どもへのエネルギードリンクは禁止したい

Jamie Oliver wants energy drinks banned for kids, as frightening Australian statistics emerge
1 October 2017
https://thewest.com.au/news/health/jamie-oliver-wants-energy-drinks-banned-for-kids-as-frightening-australian-statistics-emerge-ng-b88615756z
オーストラリアの生徒の成績がエネルギードリンクのせいで下がると非難されている。セレブシェフのJamie Oliverはカフェインの多く入った飲料は16才以下には世界中で禁止することを呼びかける。一部の生徒は1日に2L以上飲むといった危険な依存をしている、という。