食品安全情報blog過去記事

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ビオチン 消費者向けファクトシート

Biotin Fact Sheet for Consumers
Updated: October 3, 2017
https://ods.od.nih.gov/factsheets/Biotin-Consumer/
ビオチンとは何かそしてどんな働きがあるのか?
ビオチンは、ビタミンB群に属し、様々な食品に見られる。摂取した食物中の炭水化物、脂肪および蛋白質を必要なエネルギーに変える手助けをする。
どのくらいビオチンが必要なのか?
毎日必要なビオチンの量は年齢によって異なる。1日平均推奨量を以下にマイクログラム単位(µg)で示した。
年齢 推奨量
生後6か月まで 5 µg
7–12か月の乳児 6 µg
1–3 歳の幼児 8 µg
4–8 歳の子供 12 µg
9–13 歳の子供 20 µg
14–18 歳 25 µg
19歳以上の成人 30 µg
妊娠している10代および成人女性 30 µg
授乳中の10代および成人女性 35 µg
ビオチンはどの食品からとれるか?
数多くの食品にビオチンはいくらか含まれている。以下に示したものなど、様々な食品を食べることで、ビオチンの推奨量を摂取することができる:
・肉、魚、卵および内臓肉(例えば肝臓)
・種子およびナッツ類
・特定の野菜(例えばさつまいも、ほうれん草およびブロッコリー)
ビオチンサプリメントのどの種類が有効か?
ビオチンはマルチビタミン/マルチミネラルサプリメント、ビタミンB複合体サプリメントおよびビオチンのみを含むサプリメントに含まれている。
十分にビオチンを摂取しているか?
ほとんどの人は、摂取する食品から十分にビオチンを摂取している。しかし、特定のグループの人々では、十分なビオチンの摂取に問題がある可能性が他の人より高い:
・『ビオチニダーゼ欠損症』と言われる稀な遺伝性疾患の人
アルコール依存症の人
・妊娠している及び授乳中の女性
十分なビオチンを摂取していないとどうなるか?
ビオチン欠乏は、米国においては非常に稀である。ビオチン欠乏は、髪の薄毛や体毛の喪失、眼鼻口および肛門周辺の発疹、伝染性結膜炎、血中および尿中の酸の高濃度化、発作、皮膚の易感染化、爪の脆弱化、および神経系疾患を引き起こす可能性がある。小児におけるビオチン欠乏の症状には、筋緊張低下、不活発および発育の遅れが含まれる。
ビオチンの健康への影響はなにか?
科学者が、ビオチンがどのように健康に影響するかを理解するために研究を行っている。この研究により以下のようなことが示されている。
髪、爪及び皮膚の健康
ビオチンを含むダイエタリーサプリメントは、髪、爪および皮膚の健康を改善するとしばしば宣伝されているが、この表示を裏付ける科学的な証拠はほとんどない。少数の小規模の研究において、爪が薄くもろい人の中に、高用量のビオチンを摂取して爪が強くなった例があったことが示されている。また、医師たちにより、ビオチンの高用量摂取が、子供における稀な毛髪疾患や幼児の皮膚発疹を改善したという数少ない症例が報告されている。しかし、これらの病態に対してビオチンサプリメントを推奨する前に、さらなる研究が必要である。
ビオチンは有害となり得るか?
ビオチンが何らかの害を引き起こすということは示されていない。しかし、非常に高用量の摂取(1日あたり10,000 µg以上)は、甲状腺ホルモンのような特定のホルモンを測定するといった臨床試験において、誤った結果を導く可能性がある。
知っておくべきビオチンの相互作用はあるか?
ある。服用している薬の中にはビオチン濃度に影響を与える可能性のあるものもあり、ビオチンは特定の薬剤と相互作用を起こす可能性がある。例えば、抗けいれん薬(てんかんの治療用)で1年以上の治療を受けた場合、有意にビオチンの値が低くなる。
服用しているダイエタリーサプリメントや処方薬または店頭販売の薬についての情報を、医師や薬剤師およびその他医療従事者に伝えること。彼らは、ダイエタリーサプリメントが服用している薬と相互作用するか、および薬がビオチンのような栄養素の体内吸収、利用または分解に干渉を及ぼすかについて教えてくれる。
ビオチンと健康的な食事
連邦政府は、栄養素の大部分は食物から取るべきだと、米国市民向けの食事ガイドライン(https://health.gov/dietaryguidelines/2015/guidelines/)を発行して助言している。食物には、ビタミン、ミネラル、食物繊維および健康に良いその他の物質が含まれている。場合によっては、そうしなければ摂取が推奨量に満たないため、栄養強化食品やダイエタリーサプリメントから栄養素をとることもあるかもしれない。健康的な食事を確立することに関する詳細は、前述の米国市民向けの食事ガイドラインおよび米国農務省のMyPlate (https://www.choosemyplate.gov/)で参照できる。
ビオチンについてより詳しくどこで調べられるか?
・ビオチンに関する一般的な情報:
Office of Dietary Supplements公表のビオチンに関する医療従事者用ファクトシート(https://ods.od.nih.gov/factsheets/Biotin-HealthProfessional/)
・ ビオチン源となる食品に関する情報:
Office of Dietary Supplements公表のビオチンに関する医療従事者用ファクトシート(https://ods.od.nih.gov/factsheets/Biotin-HealthProfessional/)
・ダイエタリーサプリメント購入に関する助言:
Office of Dietary Supplements公表のよくある質問:ダイエタリーサプリメントはどのブランドを購入すべきか?(https://ods.od.nih.gov/Health_Information/ODS_Frequently_Asked_Questions.aspx#Brands)
・健康的な食事に関する情報:
MyPlate (http://www.choosemyplate.gov/)
Dietary Guidelines for Americans (http://health.gov/dietaryguidelines/2015/guidelines/)
免責事項
本ファクトシートは、Office of Dietary Supplementsにより作成されているが、提供された情報は医療的助言の代わりにすべきものではない。ダイエタリーサプリメントについてのあなたの関心事項、疑問、使用方法、および、あなたの健康全般にわたって最も良いと思われることについては、医療従事者(医師、登録栄養士、薬剤師等)に相談することを勧める。特定の製品やサービスが、本ファクトシートで言及されていたり組織や専門技能者団体から推奨されている場合でも、そうした製品、サービスならびに専門家のアドバイスをOffice of Dietary Supplementsが保証しているわけではない。