食品安全情報blog過去記事

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その他

  • TrumpのEPAEPAから研究費を受け取っている人は科学助言委員になれなくする。その意味

Scienceニュース
Trump’s EPA has blocked agency grantees from serving on science advisory panels. Here is what it means
By Warren CornwallOct. 31, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/10/trump-s-epa-has-blocked-agency-grantees-serving-science-advisory-panels-here-what-it
EPAから研究費を受け取っている人、多くは大学の主導的研究者であるが、はEPAの助言委員会から排除される。Scott Pruitt  EPA長官が本日発表したこの動きは、今年初めにいくつかのEPA助言委員会のたくさんの研究者を任期終了としたことに続く。ScienceInsiderはその意味や反応を取材した。

  • 不祥事をおこした外科医の6論文は取り下げるべき、と報告書は結論

Six papers by disgraced surgeon should be retracted, report concludes
By Gretchen VogelOct. 30, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/10/six-papers-disgraced-surgeon-should-be-retracted-report-concludes
スウェーデンの国の科学倫理委員会はPaolo Macchiariniの6論文は取り下げるべきと結論した。これらの論文は患者の幹細胞を植えた人工気管が臨床的に成功したと主張するものである。これらの論文で記述されている3人の患者は全て移植による合併症で死亡している。共著者にも責任がある

  • ゲノム研究ががんの初期の手がかりを追跡

Natureニュース
Genomic studies track early hints of cancer
Heidi Ledford 27 October 2017
https://www.nature.com/news/genomic-studies-track-early-hints-of-cancer-1.22911
予備的プロジェクトは良性腫瘍がどうやって肺がん、乳がん前立腺がん、膵臓がんに変わるのかを正確に示すことを目的とする
何年も進行がんを研究した後、研究者達は現在前がん病変がどうやって完全ながんになるのかを知ろうとして前がん病変の配列を決めている。アメリカの国のがんムーンショット計画の一環としてNCIの資金援助を受けた3年間の予備的プロジェクトは、肺がん、乳がん前立腺がん、膵臓がんでこの方法を試みる。研究者らは「前がんゲノム地図」を作りたい。
米国肺がん協会などが10月26日に発表したもう一つの別の4年計画では、肺がんを気道での前がん段階から配列決定する。医師らがそのような病変を監視し定期的に生検を行ってそれらがいつがんになるのかを知ろうとする。このプロジェクトではこうした生検の遺伝的変化の時間経過を追跡する。

  • 米国の「科学のための行進」グループは成長の苦しみに直面

US March for Science group faces growing pains
Emma Marris 27 October 2017
https://www.nature.com/news/us-march-for-science-group-faces-growing-pains-1.22909
4月に世界的な「科学のための行進」ムーブメントを引き起こした米国の団体が、NPOとして「科学の発展とその公共の生活への役割を支持する運動」として活動を継続しようとするなか、そのマネジメントについての苦情に直面している。10月23日に現在及び過去のボランティアが中央に対して過度の秘密主義だと非難する公開文書を投稿した。

Homeopathy, naturopathy struck off private insurance list
Sheshtyn Paola — 17/10/2017
https://ajp.com.au/news/homeopathy-naturopathy-struck-off-private-insurance-list/
政府は一連の自然療法への保険助成金をやめるだろう
オーストラリア連邦政府による民間医療保険システムの見直しの一環として、一部の自然療法は保険対象から外されるだろう。最早対象にならないものには、アレクサンダーテクニック、アロマセラピー、ボーエン療法(ボウエン・テクニック)、Buteyko(呼吸法), Feldenkrais(フェルデンクライス)、ハーバリズム、ホメオパシー虹彩学、キネシオロジー、ナチュロパシー、ピラティスリフレクソロジーロルフィング(マッサージ法)、指圧、太極拳、ヨガが含まれる。
消費者はこれらのサービスを受けることはできるが2019年4月1日以降保険対象にはならない。主任医務官によるレビューでこれらの有効性に明確な根拠は見つからなかった。
これらを保険対象から排除することで納税者の納めたお金が適切に使用されることを確保する。
Australian Skepticsによるとカイロプラクティックと鍼とレイキが廃棄リストに入っていない。

‘The Plant Paradox’ by Steven Gundry MD– A Commentary
August 23, 2017
By T. Colin Campbell, PhD and Thomas Campbell, MD
http://nutritionstudies.org/the-plant-paradox-by-steven-grundy-md-commentary/
最近注目されているThe Plant Paradoxという本についてのコメント。この本の主張はヒトの病気のほとんどが植物に含まれるレクチンのせいだというもので、菜食主義なんてもってのほか、牧草を食べた牛でもダメだという。その本の内容についての批判。
(アマゾンの紹介を見るとNYTのベストセラーでDr. Ozのオススメ)

  • AAFP(米国家庭医学会):機能性医学は根拠を欠き;「有害」で「危険」な治療法を含む

AAFP: Functional medicine lacks supporting evidence; includes "harmful" and "dangerous" treatments
Bellamy J, Oct 26, 2017
https://sciencebasedmedicine.org/aafp-functional-medicine-lacks-supporting-evidence-includes-harmful-and-dangerous-treatments/
2014年に、AAFPは機能性医学に関する全てのプログラムに医療生涯教育(CME)の単位を認め続けることを2018年まで一時停止した。この決定について2018年2月にレビューを予定しているが、その前に文献収集を呼びかけた。
著者(Bellamy J)が機能性医学(FM)について解説する
資格商法とインチキ医学のごたまぜのようなもので反ワクチンとかデトックスとか、サプリメント企業やナチュロパス、オステオパスが支持したりしている。
日本にも「認定医」がいるらしい
でこういうのがひっかかるhttp://www.functionaldiet.org/about_voice.html