食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

FDAが『トライヤー』と食品試料採取でどれほど悲劇を防いでいるか

How FDA ‘Triers’ and Food Sampling Have Prevented Tragedy
October 12, 2017 by FDA Voice
By: Suzanne Junod, Ph.D
https://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2017/10/how-fda-triers-and-food-sampling-have-prevented-tragedy/
歴史を通して、食料供給を保護するためにFDA検査官が使用する最も重要なツールの一つは、『トライヤー』である。トライヤーは、最も簡易なツールの一つでもあり、これを使って検査官は製品の類型的な試料を採取することができる。
トライヤーは、試料採取の対象製品によって、設計が変わる。しかし、この簡易で効率的なツールによって、FDA検査官は、汚染やその他不純物の添加の兆候を検査するための試料を素早く集めることができる。数十年にわたり、トライヤーは、穀物、チーズ、冷凍卵、オリーブ、およびその他多くの製品に関係して起こる可能性のあった悲劇を未然に防いできた。例えば、1950年代、多くの消費者が知らない間に、多くの米国の農家が小麦を栽培するのに使用していた種という食品の中でも最も小さなものによって危険にさらされた。公衆衛生上のこの脅威は、小麦の栽培に水銀処理された種を使用した農家があり、多数のそうした種が食品供給網に入り込んだという出来事から始まった。FDA検査官の鋭い目のおかげで、この脅威は取り除かれた。
FDA History Vaultを見て楽しんでいただけると嬉しく思う。
(この記事の著者Suzanne Junod, Ph.D.FDAの史学者である。)