食品安全情報blog過去記事

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大気中の農薬の国家的調査実現に関するANSESの助言

ANSES's recommendations for implementing national surveillance of pesticides in ambient air
19/10/2017
https://www.anses.fr/en/content/ansess-recommendations-implementing-national-surveillance-pesticides-ambient-air
10年以上もの間、公認空気質監視協会(Approved Air Quality Monitoring Associations: AASQAs)は、国内の様々な地点から得た空気試料の農薬汚染に関するデータを収集している。多くのデータを所有しているにもかかわらず、農村の人々、農業地域居住者、または一般住民の環境空気で農薬が検出されても、その曝露量を推定することは依然として困難であった。そのためANSESは、その科学的専門知識を動員して、フランス共和国本土と海外の県や地域(DROM)の大気中の農薬を国家的に調査できるようにするよう要請された。
そして、専門家による評価が学際的な専門家グループにより、特にAASQAsからの意見を参考にして実施され、その結果、以下のことが必要であるという結論に達した。
・ 大気中の濃度を優先的に監視すべき化学物質のリストを作成すること。
・ 試料採取の戦略および試料採取と分析の準備に関する助言を提示すること。
今後行われる国家的調査では、この専門家の評価に基づいて90の優先化学物質を示したリストを作成し、そのリストに沿って、一般人の慢性暴露量の推定と関連する健康リスクを評価できるようにすることになる。
専門家による評価を受けて、ANSESは、大気中の農薬監視の意義と重要性を繰り返し述べてきた。またANSESは、農薬排出源の近くの住民、特に農業地域に住む住人における暴露量を評価できるようにするために、特別な測定キャンペーンを実施することも推奨している。