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ANSES年次報告書: Roger Genet長官の言葉

ANSES Annual reports: Roger Genet Director General
https://www.anses.fr/en/content/anses-annual-reports
2015年に農薬、肥料、育成培地の市販認可の発行や植物医薬品安全性監視計画の設定という新しい任務を委任されたのち、2016年もさらにANSESの任務は追加され、その責任の広がりを再確認する重大な年となった。
2014. 1月1日に、以前はInVS (National Institute for Public Health Surveillance: 国立公衆衛生調査研究所)が運営していたCAP-TVs(Poison Control and Monitoring Centres: 中毒管理およびモニタリングセンター)の調整に基づいて、国家トキシコビジランス計画が移行された。これに続き、7月1日には、2015年12月の「DADDUE」法に規定された、殺生物性製品の市販認可の責任がANSESに移行され、2014年10月に制定された農業の未来に関する法律の規定に従って、健康調査の分野におけるANFESの基準研究所の任務が強化された。
さらに、タバコ由来製品と電子タバコで用いる製品については、法律が改訂されたことで、これらの製品に関連する申告管理および新たな管理業務の実行の責任が追加された。
qすなわち、2016年には、ANSESには絶えず活動の対象を広げなくてはならない3つの主要な分野を抱えていたわけである。こうした対象には、ヒトの健康、日常環境や食事で暴露されるリスク、動物の健康と福祉、および植物の健康といった、私達の環境に不可欠な全ての要素が含まれている。ANSESは国連の「ワンヘルス」戦略に共感し、健康リスクのグローバル化に対する答えとして、健康への総合的なアプローチを促進している。
グローバル化した世界では、健康へのリスクとそれに関連する問題は絶えず増加している。世論はこれらのリスクを過小評価してしまうこともあるが、ある危機は素早く次の危機に取って代わられる。ANSESは、「調査、評価、保護」をモットーとして、リスクを予防するために警戒と予測をしなくてはならない。
◇参照先
ANSES 2016年次報告書(pdf)
https://www.anses.fr/fr/system/files/RA2016EN.pdf
ANSES 2016年次報告書:農薬、肥料、成長媒体、補助剤、殺生物性製品(pdf)
https://www.anses.fr/fr/system/files/RA2016_PhytoBiocidesEN.pdf
ANSES 2016年次報告書:他の製品分野
https://www.anses.fr/en/content/anses-2016-annual-reports
ANSES 以前の年次報告書
https://www.anses.fr/en/content/annual-reports