食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

論文

  • ヤドリギと(大きな)ワイン:300年でワイングラスのサイズが7倍になった

Mistletoe and (a large) wine: Seven-fold increase in wine glass size over 300 years
13-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/uoc-ma121217.php
ジョージ王朝やビクトリア時代の我々の祖先は、クリスマスを祝うのに今より少ないワインを飲んだ。ケンブリッジ大学の研究者らが、ワイングラスの容量が300年で7倍以上に増えたことを発見した。特に大きく増えたのが最近20年。BMJ

  • ペットを飼うことは加齢の兆候に影響しないようだ

Owning a pet does not seem to influence signs of aging
13-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/b-oap121117.php
平均年齢67才の8700人の成人のうち1/3がペットを所有。犬が18%猫が12%、その他3%。
BMJが恒例のクリスマス特集をやっている)

  • 糞便移植規制にあまりうんちっぽくない解決法をみつける

Finding a less poopy solution for fecal transplant regulation
14-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/aaft-fal121117.php
糞便移植(FMTs)がますます広く採用されるに従い、適切な規制の枠組みが必要になる。通常の医薬品の規制方法が適用しにくく、異なるアプローチを提案した。医師には便の販売は再発するClostridium difficile感染の治療用のみにして、他の根拠のない治療には使わないよう薦める。Scinence。

Student drug use in Ontario, Canada, at historic lows but new concerns over fentanyl emerge
14-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/cfaa-sdu121117.php
7年生から12年生のオンタリオの学生の飲酒、喫煙、薬物使用は調査が始まった1977年以降で最低になった。薬物依存と精神衛生センター(CAMH)が発表した新しい統計。
ただし今回初めて調査対象になったフェンタニルの新しいデータは懸念となる。
アルコール、タバコ、大麻が長期減少傾向なのに対して、リタリンなどの抗ADHD薬の医学目的でない使用、風邪薬などの市販薬の非医療目的での使用は増加している。

  • 定期的にテイクアウトの食事をとることは子どもの心疾患と糖尿病のリスク要因

Regular takeaways linked to kids' heart disease and diabetes risk factors
14-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/b-rtl121317.php
Archives of Disease in Childhood。英国では1996年から2006年の間に「持ち帰り」食摂取が1/4以上増えた。成人ではこうした食事が多いことは食事の質の低さに関連する。子どもでも同様かどうかを9-10才の1948人の英国小学生に尋ねて調べた。
26%が持ち帰り食は食べたことがないあるいは滅多に食べない、46%は週に1回以下、28%は週に少なくとも一回食べると答えた。血圧とインスリン抵抗性については群間で差はなかったが皮下脂肪の厚さ、体脂肪組成や血中脂肪は定期的に食べている子どものほうが多い傾向があった。

  • FDAの認めた、及び実験室で開発したがん遺伝子検査の正確性試験

Testing the accuracy of FDA-approved and lab-developed cancer genetics tests
14-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/bawh-tta121417.php
がんの治療薬を決めるためのBRAF, EGFR、 KRASなどの遺伝子検査。どちらも同等に良好。JAMA Oncology

  • 甲状腺低リスク乳頭微少がんの第一選択肢は積極的監視

Active surveillance of low-risk PMC of the thyroid proposed as first-line management
14-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/mali-aso121417.php
1200人以上の10年にわたる研究から、甲状腺乳頭微少がんについては手術で腫瘍を取り除くのではなく継続的監視が許容できる第一選択肢である。Thyroidに掲載され、ウェブで無料で入手できる。日本の研究。手術をしたほうが好ましくないことがおこるリスクが有意に高く治療費も4倍以上。
http://online.liebertpub.com/doi/full/10.1089/thy.2017.0227
1993年に、Kuma HospitalのMiyauchiらが超音波でみつかった甲状腺乳頭微少がんを手術することは害が大きいと考えて手術無しでの観察を提案。

  • サロンの有毒化学物質と教育の欠如が有害健康影響につながる

Toxic chemicals in salons, lack of education lead to adverse health effects
14-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/ru-tci121417.php
Rutgers大学の二つの研究が、消費者がビューティーサロンの健康リスクを知らず、ネイルテクニシャンの化学物質取り扱い訓練は改善する必要があることを発見
ヘアサロンやネイルサロンに頻繁に行く人はあまり行かない人より皮膚や真菌疾患が多く、ネイルサロンのテクニシャンの訓練は不適切。
Journal of Chemical Health & Safetyと Journal of Occupational and Environmental Medicineに発表された研究。

Food-induced anaphylaxis common among children despite adult supervision
14-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/muhc-fac121417.php
Pediatric Allergy and Immunologyに発表されたカナダの新しい研究によると、子どもの食物誘発アナフィラキシーの少なくとも1/3は、大人が監視していておこっている。
2012年から2015年4月の間にカナダの4つの救急外来で経験した小児アナフィラキシーの事例を集めた。31.5%は大人が監視していておこっていて、その65%は監視していた大人は子どもの親ではない。このことは子どもの世話をする人たちに食物アレルギーのある子どもについてもっと教育と啓発が必要であることを強調する。
また食品の表示の重要性も強調された。全ての反応のうちの1/3は食品表示の問題が寄与している。しかしながら表示されている場合には表示を無視して反応が起こっており、このことはより良い管理戦略が必要であることを示す。

  • 人々は「捨てられる」成分から作ったレリッシュを食べるだろうか?Drexelの研究によると喜んで食べるかもしれないことを発見

Will people eat relish made from 'waste' ingredients? Drexel study finds they may even prefer it
12-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/du-wpe121217.php
捨てられる成分から作った新しいカテゴリーの食品を消費者が受容する可能性があることを報告。

  • カナダはどうやってカナダ人を肥満や慢性疾患から守るのに役立つか

How Canada can help protect Canadians from obesity and chronic disease
14-Dec-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-12/uot-hcc121217.php
トロント大学の栄養科学者がカナダ政府にジャンクフードのマーケティングを禁止し食品に不健康な栄養素を加えることを厳しく制限し砂糖飲料税を導入せよと呼びかける。
Food-EPI Studyという新しい報告書を発表。