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食品医薬品安全処、乾燥ヒジキなど加工食品の無機ヒ素基準

2017-12-28 新設危害物質基準課/汚染基準課
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=40042
−ヒジキの無機ヒ素は熱湯で茹でれば問題なくなる−
□食品医薬品安全処は、無機ヒ素含有量が比較的高いヒジキ‧ホンダワラを原料として、乾燥製品や粉末製品を製造する場合に、”ふやかす、煮るなどの無機ヒ素除去”工程を義務付ける製造‧加工基準を新設するため、「食品の基準及び規格」改正案を12月28日に行政予告した。
*無機ヒ素: ヒ素化合物の内、酸素、塩素、硫黄などと化合したヒ素で、有機ヒ素に比べて毒性が強く、一部の水産物、稲(米)などに存在する。
○今回改正案ではさらに、ヒジキ‧ホンダワラ含有加工食品の無機ヒ素含有量を1 mg/kg以下とする基準を新設し、安全管理を強化する。
○同時に大人に比べて無機ヒ素など重金属に脆弱な0歳児‧乳児が取る特殊用途食品(離乳食など)とお菓子、シリアル類、麺類に対しても、無機ヒ素について0.1 mg/kg以下とする基準を新設し、管理を強化する。
□食薬処は、カルシウム、鉄、食物繊維を多量に含み栄養的価値があるヒジキを無機ヒ素を除去して安全に摂取できるように”ヒジキ摂取ガイド”を提供すると明らかにしました。
○生ヒジキは、茹でる、ふやかす、煮るなどの伝統的な料理方法を活用すれば、無機ヒ素を効果的に除去して摂取できる。
*ヒジキの無機ヒ素は水にふやかして煮る過程を通じて80%以上除去される(平均無機ヒ素含量: 3.3 → 0.7 mg/kg)
−生ヒジキは熱湯で5分間茹でた後に使う。
−乾燥ヒジキは30分間ふやかした後30分間煮てから使う。
*乾燥ヒジキを水にふやかさずに煮るよりも水にふやかしてから熱湯で茹でれば無機ヒ素がさらに多く減少する。
○ヒジキをふやかした水には無機ヒ素が溶けており、それを料理に使ってはいけない。
○ちなみに、最近の食薬処の研究結果では、ヒジキとホンダワラの無機ヒ素含量は各々3.3 mg/kgと4.0 mg/kgの水準であって、海苔‧ワカメ・昆布では無機ヒ素は検出されなかった。
□食薬処は今回改正案が、ヒジキ、ホンダワラを乾燥または粉末化する過程で無機ヒ素が濃縮されることがあることから危害評価結果などに基づいて安全管理を強化するためのものであること、そして、今後も国民が喜んで摂取する食品に対しては暴露量を周期的に再評価して基準設定などの安全管理を施して国民に正確な情報を提供する予定であることを明らかにした。
○今回の”ヒジキ摂取ガイド”は、食薬処ホームページ(www.mfds.go.kr)->法令・資料(법령・자료)->広報物資料(홍보물자료)->一般広報物(일반홍보물)で参照できる。

(これ、基準は「ヒジキ含有加工食品」だからヒジキそのものではない。ほかのものを入れて希釈しろと言っている。ヒジキにはこの値は無理なので。ヒ素を減らすために茹でて水を捨てればミネラルも当然減る。ベビーフードに鉄を加えたかったら添加物の方がはるかに安全。)