食品安全情報blog過去記事

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消費者意識調査の結果発表

Public Attitudes Tracker survey results published
1 February 2018
https://www.food.gov.uk/news-updates/news/2018/16877/public-attitudes-tracker-survey-results-published
英国食品基準庁(FSA)は年2回消費者意識調査を実施しているが、2017年11月分の結果が発表となった。この調査は、FSAおよび食品に関連する問題に対する消費者の動向の変化を追跡することを目的として、イングランドウェールズおよび北アイルランドの消費者を対象に実施されている。今期は新しい質問が16問加わった。
食品に関して懸念していること
食品の安全性に関して
● 外食先の食品衛生(36%)
● 食中毒(30%)
● 食品中に含まれる鉛などの環境からの化学物質(29%)
食品添加物(26%)
広く食品関して
● 食品中の糖分の量(52%)
● 食品廃棄物(48%)
● 食品の価格(46%)
● 動物の福祉(43%)
英国の食品販売業における食品の安全性に関する懸念
回答者の45%が英国のレストラン、パブ、喫茶店および持ち帰り店の食品の安全性に懸念を有していた。回答者の42%が英国の販売店やスーパーマーケットの食品の安全性に懸念を訴えた。外食産業および販売店に対する食品安全性の懸念は、調査開始以来総じて減少傾向にある。
衛生基準に対する意識
回答者の84%が外食したり食品を購入したりする場所の衛生基準を意識していた。衛生基準が遵守されているかどうかを知る方法として最も多かったのは、衛生に関する適マークや認定証(61%)および店舗の全体的な外観(60%)であった。
FSAについての認識
以前の調査と同様、78%の回答者がFSAを認識していた。回答者の70%がFSAが役目を果たすことを信頼しており、75%がFSAが提供する情報を信用していると答えた。FSAが取り組むべき最も重要な課題は、食品の安全を確保することだという回答が多かった(88%)。
食中毒についての認識
サルモネラ菌大腸菌は、食中毒の種類として群を抜いて良く知られていた(それぞれ回答者の89%および82%が知っていた)。食中毒を起こしやすいものとして認知されている食材・食品は、生鶏肉や生七面鳥肉(79%)、貝類(54%)、再加熱した持ち帰り食品(47%)、および卵(38%)であった。
アレルゲンについての意識と有症率
回答者の18%がアレルゲンに関する特定の規則を知っており、10%が自身が食品不耐症やアレルギーを持っていると答えた。回答者の多く(70%〜77%)は、アレルギーや食品不耐症を生じ得る成分が心配であるため、食品販売店の店員に対し、食品中の成分について詳しい情報を求める自信があると答えている。
製造、販売、表示に対する意識
大多数の人が、その食品が食品に付記されている通りのもので、表記は正確であると信じていた(75%)。また、74%が成分、原産地、食品の品質の正しさを信用していた。さらに、回答者の44%は、食品を製造・販売する人たちが、彼らの最善を尽くしていると信じていることが分かった。
背景
今期の調査は、2017年11月に実施され、イングランドウェールズおよび北アイルランドの一般的な1,989人の成人を抽出し、対面式の聞き取り調査が行われた。
結果の詳細は、以下のウェブサイトで閲覧できる。
https://www.food.gov.uk/science/research/ssres/publictrackingsurvey/biannual-public-attitudes-tracker-survey-november-2017