食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 2018年に選挙に出ようとする科学者に会う

Science
Meet the scientists running to transform Congress in 2018
By Jeffrey MervisFeb. 22, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/02/meet-scientists-running-transform-congress-2018

  • がん研究者としての成功者が新しいチャレンジに直面:議員になる

A successful cancer researcher confronts a new challenge: getting elected to Congress
By Jeffrey MervisFeb. 23, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/02/successful-cancer-researcher-confronts-new-challenge-getting-elected-congress
ScienceInsiderは今月から、科学コミュニティが普通でない関心を寄せている2018米国選挙を追う。

  • 研究者らはついに数千の論文の中から複製された画像を見つけるツールを作った

Natureニュース
Researchers have finally created a tool to spot duplicated images across thousands of papers
23 February 2018 Declan Butler
https://www.nature.com/articles/d41586-018-02421-3
出版社も文献全体の画像チェックソフトの適用に協力する必要があるだろう
bioRxivプレプリントサーバに2月22日発表されたペーパーで画像の重複を検索する方法が報告された。

  • フロリダの住人は間もなく科学の授業を変える力を得る

Florida residents could soon get the power to alter science classes
23 February 2018 Giorgia Guglielmi
https://www.nature.com/articles/d41586-018-02434-y
教育法案はその州に住む人に学校で使われる教材をレビューし助言することを認める
2017年6月に発効した法に基づく法案は、住人に教科書や教材へ疑問を提示することを可能にする。法が認められて5か月で、少なくとも7つの苦情が出され、そのうち二つは進化論と人為による気候変動への疑問であるとAssociated Pressが報道している。
(略)
納税者に公立学校で教えていることに意見を言うことを認めることは一見無害のように見える。しかし実際には学校を進化や地球温暖化のようなトピックスに反対する活動家達の標的にする。

  • SMCの新しいディレクター紹介– Dacia Herbulock

SMC NZ
Introducing the SMC’s new director – Dacia Herbulock
February 23rd, 2018
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/02/23/introducing-smcs-new-director-dacia-herbulock/
10年目を迎えるSMC NZは3月26日からDacia Herbulockが主導する。開始した時からSMCに参画している。もとドキュメンタリー作者でRNZのラジオジャーナリストで現在はSMCのシニアメディアアドバイザー

  • SMCの科学報道の際のメディア向けガイド

SMC Desk Guide for Covering Science
https://www.sciencemediacentre.co.nz/deskguide/
第3版
(これは本当に良くできていて、一般的注意事項はもちろんニュージーランドでどのテーマはどこに聞くのが良いのかがわかるようになっている)

  • Whitewash (あるいは残飯 Hogwash?)の書評:Carey Gillamのグリホサートの本は科学を裏切り我々のがんの理解を妨げる

Review of Whitewash (or Hogwash?): Carey Gillam's glyphosate book betrays science, undermines our understanding of cancer
Mary Mangan | Genetic Literacy Project | February 21, 2018
https://geneticliteracyproject.org/2018/02/21/review-whitewash-hogwash-carey-gillams-glyphosate-book-betrays-science-cancer/
昨年の秋、グリホサート禁止キャンペーン団体のファンファーレを伴ってCarey Gillam の本Whitewash(粉飾)が出版された。この本は如何にしてグリホサートががんを誘発し、そのことを企業が隠してきたかを教えるという。私は地元の図書館でこの本を借りて読んだ。ここにレビューを記す。
(長い長い記事。最後にこの本の著者や出版社に何度も事実確認のコメントを求めたが返事はない、とのこと)

Glyphosate ban hits Sri Lankan exports
February 25th, 2018
http://www.lankaweb.com/news/items/2018/02/25/glyphosate-ban-hits-sri-lankan-exports/
スリランカがグリホサートを禁止した後、農家は未承認代用品を使った。
MCPAを使ったらセイロンティーの主要輸入国である日本の残留基準値を超過した。

  • 我々に必要なのは単に禁止することではなく計画である

The Biologist
オピニオン
We need a plan, not just a ban
Dr Gia Aradottir and Dr Rebecca Nesbit
https://thebiologist.rsb.org.uk/biologist/159-biologist/opinion/1900-we-need-a-plan-not-just-a-ban
英国でネオニコチノイドが完全禁止されそうだ。野生生物にとってより良い代替害虫管理戦略はあるのか?
活動家達はネオニコチノイド完全禁止を歓迎しているが意図せぬ帰結を警告する科学者もいる。農家はネオニコチノイドより野生生物への害が大きい代用品を使うだろう。他の化合物の有効性を減らすだろう。この殺虫剤の害に関する議論は盛んだが代用品についてはそれほど議論されていない。有機農法の収量は全体として20-25%低く、現在のレベルを維持できない。ネオニコチノイドだけが取り上げられ、ミツバチに害を与える他のものへの検討が不足している。ネオニコチノイドを禁止しただけで授粉媒介者の減少は止まらないだろう。最良の方法は完全禁止と使いすぎの間のどこかにあるだろう