食品安全情報blog過去記事

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食品事業者や消費者にアレルゲン表示がより明確になるようにするための提案

Proposal aims to make allergen labelling clearer for businesses and consumers
1/03/2018
http://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Proposal-aims-to-make-allergen-labelling-clearer-for-businesses-and-consumers-.aspx
オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は、消費者と食品事業者に役立つようアレルゲン表記の要件をより明確にする提案を行い、本日それに対するパプリックコメント募集を開始した。
FSANZの最高責任者であるMark Booth氏は次のように述べている。「平易な英語で書かれたアレルゲン表記とする提案は、規制において明瞭さが欠けている部分を改善するであろう。このような不明瞭さのため、不明確な記載の食品ラベルも見受けられてきた。」
「これまでは、いくつかの食品アレルゲンについては、それが成分中、食品添加物中もしくは加工助剤に存在する場合は必ず、食品のラベルに表記・申告されていなくてはならなかった。」
「ただし、そのような表記・申告がどのように行われるかについては要件が定められていなかった。」
「今回のパブリックコメント募集は、この提案に対して行われるべき2回の内の1回目である。今回の提案は、どのような用語を用いるのが良いかを決定するなど、不明瞭さの欠如への良い対処法と考えられる変更を提示している。」
「簡潔な、明確な、より簡単に理解できるラベル表示が目標である。
より詳しく
● 提案P1044: 平易な英語で書かれたアレルゲン表記へ
http://www.foodstandards.gov.au/code/proposals/Pages/P1044PlainEnglishAllergenLabelling.aspx
〔この文書の中で、現行のアレルゲン表記における問題点について触れている部分を抄訳〕
FSANZは、以下に示すような不明確な用語に関連した問題を数多く認識している。
・魚類(fish)、甲殻類(crustacea)、軟体動物類(molluscs)
・木の実(tree nuts)
グルテンを含む穀物(cereals containing gluten)
FSANZはまた、ラベルに表示されるべき必須要素(成分表など)に用いられている用語が、ラベルの他の部分における申告内容と比べ、問題があることも認識している。
他の問題としては、技術用語の使用などがあり、例えば、カゼインナトリウムという用語は、乳製品に由来することを知らない消費者もいる。
● 提案書P1044: パブリックコメント募集
http://www.foodstandards.gov.au/code/proposals/Documents/P1044 CFS.pdf