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食品・栄養計画の近代化に尽力するとのFDA長官の声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., on FDA’s commitment to modernizing food and nutrition programs
March 5, 2018
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm599398.htm
FDAは、FDAに振り分けられた新規および既存の資源を投じて、FDAが目指す国民の健康目標を確実に達成するため、国民の食品・栄養計画を近代化し、合理化することに尽力すると発表した。
米国食品医薬品局(FDA)は、世界で最も安全に食糧を供給することを求められており、国内食品供給の約80%の監視を支援している。こうした食品安全システム近代化し栄養という重要な分野におけるFDAの任務を前進させ続けることは、FDAの優先課題の一つである。
FDAの食品・栄養に関わる活動については、米国政府説明責任局(GAO)が、食品・栄養計画のいくつかの側面についてレビューを求められていたが、この度最終報告書が公表された。2011年から現在までの、規則、職員、予算、およびガイダンス文書が審査された。
その報告書には、2つの助言が記載された。1つは、FDAが、FDAの食品および獣医医薬品計画に関する長期計画*1の(8つの内)残っている3つの食品安全・栄養方策について、目標と時間枠を定めて達成水準を明確にすることである。もう1つは、FDAが、その長期計画を実現するために必要な特別な活動の決定、優先順位付け、時程の決定などの立案に尽力することである。
これらの助言に沿うように、FDAは次の段階へと進んできている。最近の数ヵ月においては、リコール手続き*2の見直しに着手し、食品の安全に関する公的警告の発行を支援する新しいガイダンス*3も公表した。 さらには、FDAの施策を合理化し、有効化し、消費者などへの透明性を高めるための様々なやり方を追い求め続けている。
FDAが重要だと考えている分野の1つは、食品安全システムを強化して国民の健康を推進することである。そのために、予防に重点を置き、食品を安全に取り扱い、健康的な食品選択を行うための消費者への情報提供を強化している。
これらの目標の達成には、米国食品安全近代化法(FSMA)を進めていくことが必要なものもある。一方で、FDAの規制関連業務室が行っている、計画機能の近代化を介して達成される目標もある。
A目標達成のための努力の一環として、FDAの現行の達成度の尺度を刷新して、成果に基づいた達成度の尺度を導入し、FDAの活動が国民の健康に及ぼす影響をより正確に反映したものにしようとしている。追加の施策段階についてより速やかに告知し、FDAの食品安全管理を向上させ、リコール手続きのやり方も改善していく。
もう1つの重要分野である栄養計画に関しては、新しい栄養成分表示(NFL)の実施などの活動を介して、健康的な食品の選択を促進する環境作りを続けている。FDAは先週、食品製造業者が順守日までに栄養表示の要件をクリアできるように、いくつかの重要なガイダンス*4:を発行した。新しい表示に関連した消費者向け教育キャンペーンも開始する意向である。より良い栄養を介して避けられる死亡や病気を低減する栄養戦略についてもまもなく詳しく紹介する予定である。
FDAの重要な任務を続けるに当たり、長期目標・方針についての明確な実施計画を持つことと同時に、食品の安全・栄養の規制において可能な限り透明性を保つことに献身しなくてはならない。
上述の目標を達成するために、GAOの助言を常に念頭に置いて活動を進めていく。
*1: https://www.fda.gov/AboutFDA/CentersOffices/OfficeofFoods/ucm273269.htm
*2: https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm590423.htm
*3: https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm592777.htm
*4: https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm598808.htm