食品安全情報blog過去記事

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論文

Joint supplement speeds melanoma cell growth
15-Mar-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/ehs-jss031418.php
コンドロイチン硫酸は培養細胞とマウスモデルである種の悪性黒色腫の増殖速度を上げる。Molecular Cellに発表。ダイエタリーサプリメントへの警告

  • 新しい調査はパンの塩の量が大きく不必要に違うことを発見

New survey finds huge and unnecessary variation of salt levels in bread
15-Mar-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/uot-nsf031418.php
トロント大学の研究者によるカナダのパン500以上の調査。ヘルスカナダの2016年減塩目標を超過する製品が73%
World Action on Salt and Health (WASH)への参加。
http://www.worldactiononsalt.com/worldaction/
(日本には支部はない)

Artificial sweetener Splenda could intensify symptoms in those with Crohn's disease
15-Mar-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/cwru-ass031518.php
クローン病のような疾患をもつマウスにスクラロースを6週間与えると腸の炎症が悪化したが病気でないマウスには影響はなかった。Inflammatory Bowel Diseasesに発表。
(個別の商品名をタイトルにした攻撃的なプレスリリースなのに投与量が書いてない。飲料水に1.08 -35 mg/mLのSplenda(商品そのもの、スクラロースとマルトデキストリン1:99)。対照群が水、というのがそもそも間違いで、デキストリン与えないとダメだろう。マウスの腸疾患ってこの手のもので悪化するのが普通なので)

Pyrrolizidine alkaloids and its source analysis in tea.
Journal of Food Safety and Quality 2018 Vol.9 No.2 pp.229-236
Huang DanYi et al.,
Institute of Tea Science, Zhejiang University, Hangzhou 310058, China
https://www.cabdirect.org/cabdirect/abstract/20183068390
EUに輸出した中国茶からピロリジジンアルカロイドが検出されたという報告を受けて、茶には含まれないはずなので由来を調べたという研究。中国の茶畑に生える雑草と検出されたピロリジジンアルカロイドの構造などから、Emilia sonchifoliaウスベニニガナ, Ageratum conyzoidesカッコウアザミ, Senecio scandensタイキンギクおよび Crotalaria pallidaクロタラリアなどの中国の茶畑に主に見られる雑草が汚染源と考える。手摘みの高級茶は汚染されていない