有名ながん生物学者が何十年も女性にセクハラしてきたと申し立てされる
Scienceニュース
Famed cancer biologist allegedly sexually harassed women for decades
By Meredith WadmanApr. 26, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/04/famed-cancer-biologist-allegedly-sexually-harassed-women-decades
(Sience本気の長い記事。差別ではなくもろセクハラ。1970年代から、みんな知っていて女性に注意してきた。なのに研究所は有名人で力があるからと庇い続けてきた。セクハラの教科書に載るような事例だと。)
- リスクのある子どもに事前に抗生物質を与えると死亡を減らす
Natureニュース
Giving at-risk children pre-emptive antibiotics reduces deaths
25 April 2018 , Amy Maxmen
https://www.nature.com/articles/d41586-018-04962-z
アフリカの臨床試験は子どもを助けるが薬物耐性の恐れ
抗生物質耐性の増加により、研究者達は細菌感染が確認された後でのみ薬を使うように薦めている。しかしタンザニア、ニジェール、マラウイでこのガイダンスに反する試験が約20万人の子どもの参加で行われた。NEJMに発表された結果によると、抗生物質の使用で数千人の子ども達の死亡が予防できた。しかしこのような医薬品配布計画は抗生物質耐性につながる恐れから保健担当者や研究者は大規模実施に懸念を表明している。
- SMC UK
北極海の氷のマイクロプラスチックについての研究への専門家の反応
expert reaction to research on microplastics in Arctic sea ice
April 24, 2018
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-research-on-microplastics-in-arctic-sea-ice/
Nature Communicationsに発表された論文が北極の氷がマイクロプラスチックの一時的保管と輸送に重要であることを示唆する
Plymouth海洋研究所プラスチック研究者Pennie Lindeque博士
海洋環境やヒト健康に与えるマイクロプラスチックの影響について我々はまだ全てを知っているわけではないが、マイクロプラスチックが環境を汚染し経済的懸念になっていることについては根拠が増加している。この研究は海の氷がマイクロプラスチックの一時的貯蔵庫であり移動手段であるという新しい重要な情報を提供する。気候変動で氷が溶けるとより多くのマイクロプラスチックが放出されるかもしれない。
国立海洋学センター海洋システムモデリング部長Jason Holt博士
北西欧州海から北東大西洋への循環パターンから、北西欧州諸国由来のプラスチックゴミが最終的には数年のタイムスケールで北極にたどり着くことが予想できる。従って北極でのプラスチックゴミの輸送と運命とその影響を理解することは重要である。
(以下たくさんの研究者の意見略。分布について。)
- 視点:IFOAM—オーガニックインターナショナルの背景にある科学否定を吟味する
Viewpoint: Examining the science denial behind IFOAM—Organics International
Henry Miller, Drew Kershen | Genetic Literacy Project | April 25, 2018
https://geneticliteracyproject.org/2018/04/25/viewpoint-examining-the-science-denial-behind-ifoam-organics-international/
IFOAM—オーガニックインターナショナルのような、オーガニック農業の真のビリーバーは、ワクチン否定論者のように人を騙し有害影響を与える可能性がある。
IFOAMは1972年から存在し今は120ヶ国800の加盟団体がある最も影響力のある国際オーガニック団体である。三年に一回総会を開催し直近は昨年11月のニューデリーで開催した。その時IFOAMは「交配技術とオーガニックシステムの適合性」という立場声明を発表している。その中で61の交配技術をリストアップしてどれがオーガニックで認められるかを示している。このリストはIFOAMの反科学・反技術を明確にしている。予想通り、現代の分子生物学技術は全て許容できないとしているが、さらに普通の交配も認めない。化学物質やガンマ線照射を用いた突然変異誘発も許容できないと宣言している。ルビーレッドグレープフルーツや最高級イタリアデュラム小麦はそうやって作られているのでIFOAMはこれらの種子は段階的に使用禁止すべきだという。水耕栽培も拒否する。
有機農業の致命的欠陥は収量の低さでありそれは水や土地を無駄にしている
(ロシアの状況も報告する長い記事。水耕栽培はUSDAはオーガニックと認めているが欧州はダメになるらしい。オーガニック大麻やタバコはいいらしいので勝手にすればとしか。)
BBC
EU member states to vote on near-total neonicotinoids ban
http://www.bbc.com/news/science-environment-43910536
金曜日にEU全体でネオニコチノイドのほぼ完全な禁止に投票が行われる。
科学的研究でその使用がミツバチや野生のハチやその他の授粉媒介者の減少と関連づけられた。この動きは2013年以降実施されている制限を大きく拡大するものである。製造業者や農業団体の一部は反対している。
2013年の一部制限はイミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサムを、トウモロコシ、小麦、大麦、オート麦、油糧種子への使用禁止だった。新しい案はほぼ全ての戸外での使用を禁止する。
この対応はEFSAの最近の報告による。もう一つは英国の心変わりである。
多くの農家は制限拡大に不満である。現在の一部制限もミツバチに利益があったという結果が出ていない。英国の農家はもし提案が成立したら、大陸で育てられる作物の種類に相当な影響があるだろうという。現在の制限のために英国や欧州では油糧種子の栽培が減った。一方消費量は減っていないので、欧州以外からの輸入が増えた。そこではネオニコチノイドが使われている。
一部の人たちはこれはEUの農家にとって新しい時代−生産よりも環境のほうが重要な−の幕開けだと信じている。
欧州全体で農業は自然に従って行う必要があるという重要な兆候である、とFOEのSandra Bellが言う。
(必要な食糧は輸入すればいいので、趣味の家庭菜園を楽しむ、というのは貴族以外の何者でもない)
Synthetic cannabinoids, laced with rat poison, tied to fourth death in Illinois
April 26, 2018, by CNN Wire
http://myfox8.com/2018/04/26/synthetic-cannabinoids-laced-with-rat-poison-tied-to-fourth-death-in-illinois/
イリノイ中央での合成カンナビノイドに関連して4人目の死亡をイリノイ州公衆衛生省が火曜日に報告した。3月7日から合成カンナビノイドで153人が病気になり4人が死亡した。30代の女性、40代の男性、20代の男性二人である。