食品安全情報blog過去記事

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ペットに駆虫剤を使用するときは必ず正しく行うこと!

Ensure the proper use of antiparasitics for the treatment of pets!
13/04/2018
https://www.anses.fr/en/content/ensure-proper-use-antiparasitics-treatment-pets-0
春がやってくるということは、ダニ、ノミ、蚊などの寄生虫がやってくることと同義である。これらの寄生虫は、ヒトに伝染するものも含め、動物に深刻な病気を引き起こすことがある。我々が飼っている動物を保護するには、外部寄生虫駆除剤を用いるのが効果的である。こうした駆虫剤は、動物に虫が入り込むのを防ぐのに使われることがある。ただし、これらの獣医医薬品は必ず正しく使用することが重要である。
獣医領域で使われる各駆虫剤は、対象動物種に対して行った有効性/リスク評価に基づいて市販が許可されている。こうした獣医医薬品は、薬剤師や獣医師から購入したものでも、スーパーマーケットやガーデンセンターで購入したものでも、危険とは無縁ではない。したがって、ANSESが提言する注意事項は、どのように利用する場合でも注意深く守られなくてはならない。
◇適切な動物用医薬品を使用すること
その動物用医薬品の対象とされている動物種にのみ使用すること。
イヌでの使用が企図されているペルメトリンを含む外部寄生虫駆除剤がネコで使われ、深刻で時には致死的な有害影響が生じた事例が常時ANSESに報告されている。こうした製品は、神経障害(振戦、発作、運動失調、興奮、昏睡)を引き起こし、消化器症状を生じる場合もあり、こうなるとネコには致死的である。多くの感受性の高いネコの場合、深刻な影響を引き起こすには2、3滴で十分である。
◇ヒトの健康との関連: 動物用医薬品の使用条件を守ること
ヒトにおける有害事象は、動物用医薬品で処置した動物に触れたり、動物に適用する際に直接動物用医薬品に接触したりする場合に起こることがある。間違った取り扱い、誤用あるいは偶発的な摂取でも起こり得る。こうした事例を防ぐためには、各製品に付いている使用説明書に係れた使用条件を厳格に守ることが必要である。例えば、
 使用後は手を洗う
 偶発的に肌に付いたり飛沫が眼に入った時には、十分に洗い落とす
 動物に適用している際に、喫煙したり飲食をしない
 動物を処置した後、適用箇所が乾燥するまで、あるいは使用説明書に書かれた推奨時間が経過するまで、動物に触ったり、子供を動物と遊ばせたりしない
処置を行うのは夕方にして、処置されたばかりの動物と一緒に寝ないようにする(特に子供)こと。
◇動物用の駆虫剤を子供のアタマジラミの処置に使わないこと
ペット用駆虫剤、殺虫剤、ダニ駆除剤などの動物用医薬品は、絶対に子供のアタマジラミの治療に用いないこと。子供のアタマジラミには、子供の年齢に基づいた適切な処置を行うこと。医療関係者(薬剤師や医者)の助言を得ること。