EU Insights – Consumer perceptions of emerging risks in the food chain
16 April 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1394e
この調査の目的は、EUの消費者が食品関連の新興リスクについて持っている考え方をより良く理解し、EFSAや加盟国の国立管轄機関で行われる新興リスクに関する今後の情報提供活動に生かすことである。この目的のため、EU加盟の25ヵ国の消費者(N=6268)を対象に、調査が行われた。新興リスクとして、グリーンスムージー、プラスチック米、およびナノテクノロジーを取り上げた。
調査では、新興リスクは既存の確立されたリスクと様々な点で異なることが示唆された。しかし、新興リスクが既存リスクよりも有意に大きな懸念を生じていないことが示された。むしろ、既存リスクについての懸念の方が大きい傾向が認められた。食品偽装が消費者にとって最も大きな懸念であった。
調査では、不確実性の程度に関係なく、新興リスクについての知識の不足と、一般的な新興リスクについての情報へのニーズが浮き彫りになった。また、リスクの性質およびリスクにまつわる不確実性に関する情報を伝達することが、リスクの認知に大きな影響を与える可能性が示唆された。
