食品安全情報blog過去記事

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食品摂取データの完成に向けた大きな一歩

Major step forward on food consumption data
26 April 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180426
EFSAは、包括的欧州食品摂取データベースの改訂新版を発表した。これにはEFSAのEUメニュー計画(EU Menu project)の下で収集したデータが初めて組み入れまれている。改訂されたデータベースは、加盟国で収集された最新のデータで構成されており、より多くの人口集団、およびエネルギードリンクなどの新しい食品カテゴリーも対象として含んでいる。
EUメニュー計画は、3ヵ月齢から74歳までの全ての年齢集団をカバーし、加盟国で収集されるデータの品質、詳細度、統一性の向上を目的としている。これによりデータは比較しやすくなる。
EFSAは2011年以降、EUメニュー傘下の21ヵ国に対し、データ収集に関連する財政支援やガイダンスを行ってきた。
このデータベースに含まれる全てのデータは、今回はFoodEx2システム(http://www.efsa.europa.eu/en/data/data-standardisation)に基づいて分類されている。このシステムにより今では、EU全域で摂取される食品や飲料を以前のバージョンより詳しく正確に捉えることができる。
EUメニュープロジェクトの責任者であるSofia Ioannidou氏は次のように述べている。「EU全域の食品摂取に関する統一された詳細なデータを利用可能にすることは、EFSAの長年の目標の一つであった。本日、加盟国の尽力のおかげでこれが実現に至った。」
EUメニュー
EUメニューは、2005年にEFSAの科学委員会が開始した任務において、最も新しく展開している活動である。
EFSAは2008年に、既存の簡潔データベースに組み入れるために、欧州の成人の食品摂取に関し、国レベルでデータ収集を開始した。
これは、EFSAの包括的欧州食品摂取データベースに引き継がれた。この包括的データベースは、詳細な食品カテゴリーやより多くの人口集団を対象に組み入れて、大多数のEU諸国のより広範な詳しい情報を提供するものになっている。
・EFSAの包括的欧州食品摂取データベースのウェブページ
http://www.efsa.europa.eu/en/food-consumption/comprehensive-database