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査察報告

飼料分野のリスクに基づいた管理に関する情報収集: オランダ
Gather information concerning risk-based controls in the feed sector: Netherlands
02/05/2018
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6052
2017年11月21〜29日にオランダで実施された情報収集活動の報告。管轄機関がリスクに基づいたアプローチを実施する上で直面した優れた実践態様や問題点についての情報収集が行われた。
オランダでは、公的な飼料管理の計画はリスクに基づいて立てられており、その実施は、非一次飼料事業者の登録と認可を行うための明確なシステムによって、さらに飼料の検査や試料採取に関わるスタッフを訓練するためのおおむね健全なシステムによって裏付けられている。しかし一次飼料事業者については適正な詳細度の(更新された)登録が行われておらず、副生産物を飼料市場に供給する食品事業者や移動混合業者などいくつかの他の分野の製造者についてのデータを欠いている。そのため、飼料検査の計画が脆弱になっており、これは管轄機関も認めるところである。
事業の検査と事業体制の査察はリスクに基づいたものとなっており、おおよそ計画通りに実施されているが、若干の脆弱性が、混和の均一性の評価や均一性を示すために飼料事業者が行っている方策の実効性において認められた。
公的なサンプリング計画は、リスクファクターに基づいたものになっており、検査官もサンプリングにおける法的要件について非常に高い知識を有していた。検査の回数およびサンプル数もおおよそ適切であり、違反結果の検出時の対応も適切であった。
いくつかの改善の余地は確認されたものの、全体としてオランダのシステムは、多くの点で、リスクに基づいた公的飼料管理の原則を実践的に適用して成功するためにはどうしたら良いかを示す好例であった。