食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

国民の過半数は、消費者の健康保護に関し、国の体制を信用している

BfRは健康リスクの認知度に関する第6回目の消費者モニターの結果を公表
Majority of the population trusts state structures in consumer health protection
BfR publishes sixth Consumer Monitor on the perception of health risks
07.05.2018
http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2018/16/majority_of_the_population_trusts_state_structures_in_consumer_health_protection-204347.html
最近の話題では、グリホサートについての人々の認知度が高く、75%がそれを耳にしたことがあった。それでも、80%を超える人が、ドイツ国内の食品は安全だと考えており、過半数の人が国の機関を信用し、消費者の健康が保護されていると考えている。また、3分の2を超える人たちが、消費者健康保護に興味を持っていることが明らかとなった。
消費者モニター(2018年2月)のリーフレットは以下のウェブページで入手できる。
http://www.bfr.bund.de/cm/364/bfr-consumer-monitor-02-2018.pdf
消費者モニターは、6ヵ月ごとに行われる。14歳以上のおおよそ1,000人に電話で聞き取りを行う。
回答者は依然として、間違った不健康な食事と並んで喫煙、気候および環境汚染が最も大きな健康リスクであると認識している。最も大きな健康リスクの第4番目に浮上してきたのは、医療制度の不足である。これには医療関係者の不足、医療危機および病院の困難な状況が含まれる。アルコールや不健康な食品ならびに汚染された食品は、リスクを助長するとみなされている。
消費者が気になる話題としては、サルモネラ菌、遺伝子修飾食品、抗菌剤耐性、および農薬残留物が上位に挙げられた。昨年と比べて、食品中のアルミニウムやマイクロプラスチックおよびグリホサートの話題がより認知度が高くなっている。およそ半数の人々がマイクロプラスチックやグリホサートに懸念を抱いている。食品中のアルミニウムに懸念を抱いていたのは少なくとも3分の1の人々であった。
玩具や化粧品に関しては、昨年と比べ、かなり多くの割合の人々が安全であると考えている。繊維製品については、安全であるという感覚がわずかに減少している。
消費者モニターでは、一般大衆の注目度が高くなくても重要と考えられる話題も取り上げている。それらは、食品中のカンピロバクター菌やピロリジンアルカロイド、ゲノム編集などである。昨年と同様、これらの話題はほとんど表出してきていない。家庭での食品衛生の意識も低かった。
公衆の認知度と科学的推定される健康リスクとの間にどの程度乖離があるかは、BfRの任務において特に関心が寄せられるところである。追跡調査やコミュニケーション施策を介し、BfRは、間違った推察や誤解を減らす努力をしていく。