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フィールドからの報告:ビタミンKアンタゴニストBrodifacoumと合成カンナビノイドの使用に関連した重症疾患アウトブレイク−イリノイ、2018年3-4月

Notes from the Field: Outbreak of Severe Illness Linked to the Vitamin K Antagonist Brodifacoum and Use of Synthetic Cannabinoids — Illinois, March–April 2018
MMWR / June 1, 2018 / 67(21);607–608
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/67/wr/mm6721a4.htm
合成カンナビノイドあるいはK2、スパイスと呼ばれるものは多様な向精神活性のある化合物である。2018年3月22日、イリノイ公衆衛生省はイリノイ中毒センターからこの2週間のうちに、合成大麻を使用して説明できない出血と高INRsで救急に来た患者が4人いることを知らされた。調査が開始され2018年4月25日時点で合計155の症例が同定され(76人が確認、79はおそらく)、4人が死亡している。患者の年齢の中央値は32才、74%が男性。分析した臨床検体81件全てからbrodifacoumが検出されている