食品安全情報blog過去記事

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FDA、違法なオンライン販売を標的とした包括的な取り組みの中で、未承認オピオイド類を市販していた53ヵ所のウェブサイトに対し、措置を講じる

FDA takes action against 53 websites marketing unapproved opioids as part of a comprehensive effort to target illegal online sales
June 5, 2018
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm609869.htm
合計で53ヵ所のウェブサイトを運営するオンラインネットワーク会社9社に、トラマドールやオキシコドンなどのオピオイド薬剤の違法販売を止めるように警告を発した。
違法行為が是正されない場合、押収や禁止命令などの強制措置を講じる可能性がある。
違法なオンライン薬局で売られている薬剤は、偽物であったり、汚染されていたり、使用期限がきれていたりするなど、非常に危険である。
米国では、インターネット経由でオピオイド類を販売・流通させることは、処方箋の有る無しに関わらず、許可されていない。
オピオイド依存症は、米国で甚大な公衆衛生危機を生んでいる。FDAはこの問題を最優先順位案件の一つとし、保健福祉省のオピオイド危機と戦うための5項目の戦略(U.S. Department of Health and Human Services’ 5-Point Strategy To Combat the Opioid Crisis)を支援している。
その取り組みの一環として、インターネット関係者、思想的指導者、政府機関、学術研究者、弁護士グループに呼び掛け、6月27日にオンラインオピオイドサミットを開催し、協調して徹底した行動を取り、オンラインで違法オピオイドを入手できる機会を減らしてオピオイド危機と戦うことを話し合う。
違法なオンライン薬局は、クレジットカード詐欺、なりすまし犯罪、コンピュータウィルスなどのリスクも有しており、FDAは、犯罪捜査事務所(Office of Criminal Investigation)への通報を呼び掛けている。
FDAはさらに、違法オンライン薬局の確認情報や安全にオンラインで薬を購入するための情報を、「あなたの使うオンライン薬局を知ろう」(Know Your Online Pharmacy)キャンペーンのウェブサイト”BeSafeRX”に提供している。