食品安全情報blog過去記事

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意見等

  • オリーブ、コメ、ハーブ、およびハーブ浸出物(乾燥物)におけるテブコナゾールの既存MRLsの改定申請

Modification of the existing maximum residue levels for tebuconazole in olives, rice, herbs and herbal infusions (dried)
First published in the EFSA Journal: 16 June 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5257
ADAMA Agriculture Espana S.A., Sapec Agro SAU社およびLandesanstalt fur Landwirtschaft, Forsten und Gartenbau社がこの申請の根拠として提出したデータは、オリーブ、コメ、ハーブ、およびハーブ浸出物(乾燥物)のMRL改定案を導出するのに十分であると判断された。適切で実用的な分析方法が利用可能であり、0.02 mg/kgという検証済みの検出限界(LOQ)で、対象とする農作物におけるテブコナゾールの残留を管理することができる。リスク評価の結果に基づき、EFSAは、提示された農業行為に基づいたテブコナゾールの使用により生じる残留物を短期または長期にわたって摂取しても、消費者にリスクは引き起こされることは考えにくいと結論付けた。

  • 様々な農作物におけるバリフェナレートの既存MRLsの改定申請

Modification of the existing maximum residue levels for valifenalate in various crops
First published in the EFSA Journal: 14 June 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5289
Belchim Crop Protection NV/SA社がこの申請の根拠として提出したデータは、レタス、トマト、ナス、タマネギ、エシャロットおよびニンニクのMRL改定案を導出するのに十分なものであった。適切で実用的な分析方法が利用可能であり、0.01 mg/kgという検証済みの検出限界(LOQ)で、対象とする農作物におけるバリフェナレートの残留を管理することができる。リスク評価の結果に基づき、EFSAは、提示された農業行為に基づいたバリフェナレートの使用により生じる残留物を長期にわたって摂取しても、消費者にリスクは引き起こされることは考えにくいと結論付けた。バリフェナレートの急性参照用量が確立されていないため、短期摂取の評価は実施されなかった。規制目的のリスク評価で用いるのに適した信頼できるエンドポイントが提示されている。

  • 生きた動物および動物製品における動物用医薬品の残留物および他の化学物質の監視結果に関する2016年報告書

Report for 2016 on the results from the monitoring of veterinary medicinal product residues and other substances in live animals and animal products
13 June 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1358
この報告書は、生きた動物および動物製品中に存在する動物用医薬品や特定の化学物質の残留物の監視データに関するものであり、EUにおいて2016年に収集した監視データがまとめられている。28加盟国のうちの27ヵ国から、合計710,839件のサンプルのデータが欧州委員会に報告された。その内訳は、理事会指令96/23/ECに基づいて対象に定められた369,262件のサンプルと疑わしいとされた21,350件のサンプル、および輸入時に収集された4,075件のサンプルと国内法の下で策定された計画の枠組みの中で収集された316,152件のサンプルである。加盟国の大多数は、サンプリング頻度に関し、理事会指令96/23/ECや委員会指令97/747/ECで定められた最低条件を満たしていた。対象に定められたサンプルにおける法令違反の割合は、2016年においても(0.31%)、過去9年(0.25〜0.37%)と概ね同等であった。2016年でも化学元素(主に金属)に関する法令違反が高い頻度で認められた。2016年は、この10年間の中で、非ステロイド系の抗炎症剤に関する法令違反の頻度が最も高く、抗菌剤に関する法令違反の頻度が最も低かった。ここ数年と比較して、抗甲状腺薬、レゾルシン酸ラクトン類、およびマイコトキシン類に関しては、法令違反のサンプル割合の減少が顕著であった。この分析には、ある程度の不確実性があるとみなした方が良く、それはこの分析が部分的に集計されたデータに基づいており、サンプリング計画や分析対象とした物質の範囲が毎年必ずしも同じではないからである。

  • 有効成分Bacillus subtilis IAB/BS03株についての農薬リスク評価のピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance Bacillus subtilis strain IAB/BS03
EFSA Journal 2018;16(6):5261 8 June 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5261
路地レタス、果樹園の果樹、および施設栽培ウリ科植物の殺菌剤として典型的な用法で使用する場合について評価し、結論を導出した。規制の枠組みで求められるデータの不足が確認され、安全性に関する懸念が指摘された。