食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 抹茶スナックフード:トレンディだが必ずしも健康的ではない

Matcha Snack Foods: Trendy But Not Always Healthy
by Wellness Letter June 19, 2018
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/matcha-snack-foods-trendy-not-always-healthy
「抹茶」を名前に入れて自慢しているお菓子や飲料を、この流行の成分が入っているというだけで健康的だとみなさないように。抹茶は葉を丸ごと使った緑茶の一種で抗酸化物質やその他利益があるかもしれない成分を含むが、高カロリー高砂糖高脂肪食品に添加されることがますます増えている。
例えばスターバックスの抹茶レモネードのグランデ(16オンス)は砂糖27gを含む。Poky抹茶ビスケットスティックは2.5オンスの容器一つあたり340カロリーで脂肪14gそのうち12gが飽和脂肪、砂糖が24gである。抹茶クッキーや抹茶アイスクリームは他のフレーバーのものと同じくらいのカロリーや脂肪が含まれる。抹茶キットカットもある。
もしあなたがお茶が好きで抹茶の健康上の利益を落とし穴なしに享受したいなら、お茶だけを飲むように−あるいは健康的な果物やヨーグルトに抹茶を加える。

Natureエディトリアル
Curbing opioid addiction needs more than new drugs
19 June 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-018-05466-6
NIHの計画は原因ではなく症状にしか対応できない
米国のオピオイド危機への緊急対応の呼びかけはより強く早くなり、米国議会はオピオイド関連法案57を検討中である。Donald Trump大統領が昨年公衆衛生上の危機を宣言している。このことには誰も異論はない。対応が必要−でもどんな?問題は誰も解決法に合意できないことだ。

  • オーガニック業界はニセ科学を拡散する協力者に頼る

The organic industry relies on these partners to spread fake science
Stephan Neidenbach
Jun 8
https://medium.com/@welovegv/the-organic-industry-relies-on-these-partners-to-spread-fake-science-4463adc285d0
オーガニック業界が秘密にしていたニセ科学拡散広報計画の中身を記述する。2013年12月にワシントン州立大学がオーガニックミルクの栄養上のメリットについてのプレスリリースを出した。これはオーガニック業界が資金提供した計画の一環である
この計画には数十のフロント団体、学者、ジャーナリストが含まれ、アナウンサーなどがソーシャルメディアキャンペーンに喜んで協力するだろうリストに入っている
(専門家としてDr. Oz やDr. Mercola 、ソーシャルメディアキャンペーンではMother JonesやEWG、Soil Associationなど。大体どこの業界でも広報活動はやっているが、広告って良心があったら仕事にはできないのではと思うようなものが多々ある。)

  • 母乳で育てることは「簡単」ではない−新米ママに簡単だと言うのは止めて

Breastfeeding is not ‘easy’ – stop telling new mothers that it is
June 19, 2018 Amy Brown
https://theconversation.com/breastfeeding-is-not-easy-stop-telling-new-mothers-that-it-is-98026
母乳で育てることについて生産的に話をするのは難しい。一方で英国の母乳率は低く、母乳を薦める全国母乳週間のようなキャンペーンは重要である。しかし残念ながら同時にこれらのイベントは多くの女性に苦痛を与える。どうしてこんなに母乳を与えている率が低いのか。母乳を与えられていてもできなくても、多くの女性がサポート不足を経験している。

  • 新生児病棟の母乳狂信者

The breastfeeding zealots of the neonatal ward
Laura Dorwart June 18, 2018
http://theweek.com/articles/747322/breastfeeding-zealots-neonatal-ward
母乳狂信者は本当に引っ込んで欲しい−特に新生児病棟からは。
昨年の夏娘を生んだ後、私は数日病院で母乳を与えるのに苦労した。ほんとうにうまくできなかった。その時職員が母乳の代用品についてもう少し許容的だったらもっと良い経験になったはずだ。
私は完全母乳の予定だった。でも子どもが生まれて6日経つまでうまく出なかった。娘は空腹で泣き叫び続けた。ミルクを少し与えて欲しいと言ったら病院の職員は単純にそんなものはないと言った。彼らはひたすら母乳だけを薦めた。私は疲れ切った。母乳相談員は全員がミルクを足すのはダメだと言った。私はますます眠れず絶望的になった。私も泣いた。でも誰も私が母乳を与えること以外については心配していないようだった。ある母乳相談員はぼさぼさの髪の毛で目に涙を溜めた私の胸を何も言わずにつかんで操作した−普通だったら抗議するところだがあまりにも疲れて考えるのも話すのもできなかった。疑問に思って検索したら、何より母乳だけを強要するのは病院の方針だということがわかった。もう十分だった。私の夫がナースにミルクとおしゃぶりを強く要請した。最初は抵抗していたが最終的に誰かが持ってきてくれた。娘はミルクにしがみつき私は深い眠りにおちた。
後で母乳相談員が娘の体重増加を喜んで「これまでで最高の増加だ」と言った。しかしナースが彼女にミルクを足したからだと話したら母乳相談員の顔色が変わった。おしゃぶりを見つけて私を見て「こんなことを続けたら母乳を受け付けなくなる。」等と説教した。私は行儀の悪い子どものように叱られ怯え無力だった。
家に帰って調べたら、それはベビーフレンドリー病院イニシアチブ(BFHI)というものであることがわかった。そしてそれには異論があることも。
(以下長い記事)

Opioid-related deaths soar in British Columbia, Alberta
June 19, 2018
https://www.theglobeandmail.com/canada/article-nearly-4000-canadians-died-as-a-result-of-opioids-in-2017-government/
連邦専門委員会のデータによるとカナダの2017年のオピオイドによる死亡は約4000人で前年から34%増加。ブリティッシュコロンビアでは2015年の違法薬物死亡は523人、次の年は974人で2017年は1399人。オンタリオでは2016年が726人で2017年は1100人。90%以上が意図しない死亡で72%はフェンタニル