食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

アクリルアミドとフランについての調査結果発表

Acrylamide and furan survey results published
22 June 2018
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/acrylamide-and-furan-survey-results-published
2017年1月から12月にわたってアクリルアミドやフランの摂取水準を調査したが、ヒトの健康におけるリスクを上昇させているという懸念は認められなかった。消費者に対する助言は今まで通りである。
上述の期間に採取した271製品の試料の分析に基づき、英国で小売されている食品中のアクリルアミドおよびフランの量について、概括的な結果が得られた。271件の試料のうち、269件でアクリルアミドを、120件でフランを分析した。
この調査は、欧州議会が全ての加盟国に食品中のアクリルアミドやフランの量を調べるように助言していることに対応して実施しているプログラムの一環として行われた。
過去の年と同様に、調査結果はEFSAに送られ、照合、傾向分析、およびフランについてはリスク評価が行われる。アクリルアミド量がFSAの調査で適用している指針値を超えていた場合、FSAは関係する地方管轄機関に対し、アクリルアミドの生成を低減するために既にどのような対応を取っているかについて、食品事業者の調査を行い、さらなる対策が可能かどうかを確認するように要請することになる。
指針値は、合理的に達成可能な限り低いレベルを保つために事業者が行っている対策の有効性を検証するための成果指標である。この値は、上限値ではなく、強制目的で使用するものでもない。
アクリルアミドは、多くの食品、特にジャガイモやパンなどのデンプンが豊富な食品を高温で長時間調理する場合、例えば焼く、炒める、直火で焼く、トーストする、ローストするなどの場合に生成する化学物質である。
フランは、食品や飲料などで天然に存在する糖類、多価不飽和脂肪およびアスコルビン酸(ビタミンC)が加熱処理によって分解するときに生成し得る。
◇関連記事
● 英国で小売されている製品中のアクリルアミドとフランの調査
Survey of acrylamide and furan in UK Retail Products
https://www.food.gov.uk/research/research-projects/survey-of-acrylamide-and-furan-in-uk-retail-products
調査の背景、調査方法、食品のグループ分類、結果(上記事と同内容)が記載されている。
● 2017年のアクリルアミドとフランの調査
Acrylamide and Furan 2017
https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/Acrylamide%20and%20Furan%20FSIS%202017.pdf
詳細な調査報告書。
● 2017年のアクリルアミドとフランの調査の概要報告書
Acrylamide and Furan Summary report 2017
https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/Acrylamide%20and%20Furan%20FSIS%202017.pdf
試料ごとのデータを表示。