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食品添加物として使用した場合のポリエチレングリコール(E 1521)への詳細暴露評価

Refined exposure assessment of polyethylene glycol (E 1521) from its use as a food additive
First published in the EFSA Journal: 22 June 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5293
ポリエチレングリコール(PEG)の評価は、複数の国際機関により実施されている。AFCパネルは、D-α-トコフェリルポリエチレングリコール1000コハク酸エステル(TPGS)を特別な栄養上の目的で食品に使用した場合、PEG 1000換算で3.3〜8.5 mg/kgの摂取量となることを示しているが、この値はSCF(1997年)やJECFA(1980年)が提示した許容一日摂取量(ADI)の範囲内である。今回の評価では、PEG (E 1521)をフードサプリメントに使用した場合、すなわちフードサプリメント利用者のみを対象としたシナリオしか検討できない。この場合、PEG (E 1521)への最大推定暴露量は、平均で3.5 mg/kg体重/日(3〜9歳児)であり、95パーセンタイルで6.1 mg/kg体重/日(65歳以上)である。今回の暴露評価は、食品添加物の再評価に用いる方法論と、2017年のデータ募集で得られた使用水準の報告値とに基づいている。AFCパネルは、今回の暴露評価の不確実性を考慮し、上述の推定暴露量は、過大評価となっている可能性が非常に高いと結論付けている。 AFCパネルはまた、今回の最大推定暴露量が、SCFとJECFAが以前に設定したグループADI(それぞれ、PEG 300〜4000において5 mg/kg体重/日、およびPEG 200〜10000において10 mg/kg体重/日)の範囲内に収まっていることを注記している。