食品安全情報blog過去記事

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レッドドラムをニベと偽って売ることはできない

2018-07-20 新興有害物質対策チーム
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=42896
−肉眼で区別しにくい食品原料など21種についての遺伝子分析法開発−
食品医薬品安全庁食品医薬品安全評価院は、「レッドドラム」を「ニベ」に、「バラムツ」を「メロ」に偽装して販売し不当利得を取る行為を防止するため、肉眼で区別しにくい動物性原料8種と植物性原料13種計21種類について、遺伝子分析法を利用した真偽判別法を開発した。
遺伝子分析真偽判別法は、似ている顔立ちで肉眼では区別しにくい点を悪用して割安な原料を高い原料と欺いて販売したり料理‧加工に用いるのを根絶するために開発された方法で、去る2011年から去年まで231種類についての遺伝子判別法を開発し、流通食品真偽判別に活用している。
今回分析法対象に加えられた食品は、ニベ、メロ、オオウナギ(済州鰻)・太平洋ヌタウナギ、イバラモエビ・アメリカザリガニ、ワラビ・ゼンマイ、西洋ワサビ・ワサビ、チェリー・桑の実、オレガノ・タイム・レモンバーベナなど。
またタイ葛のように、国内で食用で使うことができない原料についての遺伝子判別法も開発した。
開発された判別法は、種特異的遺伝子部位を増幅するポリメラーゼ連鎖反応(Species-specific PCR)を利用するもので、加工後にも遺伝子が残っている場合に判別が可能である。
安全評価院は今回開発された遺伝子分析法を収載した「食品中に使用される原料の真偽判別のための遺伝子分析方法(II)」を地方自治体、関連検査機関、協会・産業界などに配布して食品安全管理に積極的に活用してもらうことにしている。